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防災インタビューVol.110

消防団の活動・地域の防災力向上

放送月:2014年11月
公開月:2015年6月

原尻 賢司 氏

川崎市消防局警防部 警防担当部長

プロフィール

2014年4月から川崎市消防局警防部に勤務しています。もともとは総務省から消防庁に出向し、約10年消防庁にいまして、そのあとは兵庫県災害対策局で消防や防災の分野に携わっていました。そして、今年の3月までは総務省消防庁に戻って約1年半勤務しまして、全国瞬時警報システム(Jアラート)や消防団女性防火クラブ、少年消防クラブを担当していました。

川崎市の消防

川崎市は、東京都と横浜市に隣接しており、細長く、広さは約144㎢です。川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区という7つの行政区があり、およそ140万人の方が住んでいます。

川崎市の消防は、川崎市消防局が川崎区にあり、川崎区だけは、臨港消防署と川崎消防署の2つがありますが、あとそれぞれ6つの行政区の中に1つずつ消防署があって、全部で8署。それに航空隊などで構成されています。川崎市では、消防車や救急車などの車両が197台、ヘリコプターが2機、消防艇を2艇保有して職員1400名程度で、火災の予防や救急活動、火災対応などに365日24時間の体制で携わり、市民の安全を守っています。

知っておきたい「119番」~救急車を要請する前に~

川崎市では、平成25年中に、救急の通報が約88000件ありました。そのうち、携帯電話からの通報も増えていて、約36000件、全体のおよそ4割が携帯電話からの通報になっています。家庭にある電話から119番通報していただくと、司令センターの地図のシステムですぐにプロットされて「ここから今電話がかかってきています」とすぐ表示されるのですが、携帯電話からですと、GPSの機能が付いていてもピンポイントでの表示はできず、「この辺り」という50mか100mの範囲でないと位置情報が表示されていないという状況です。近くまで行けても「通報された方がどなたか」を探すのが、家庭の電話より難しくはなってきます。また、携帯電話からの救急要請の際、川崎市内から携帯電話で119番通報したとしても、必ずしも川崎市の消防局にかかるとは限らないのです。横浜市や東京都と隣接している所であれば、東京消防庁または横浜市消防局の指令センターのほうにつながってしまうことも場合としてはございます。しかしながら、この場合、たとえ東京消防庁や横浜市消防局に119番通報が入ったとしても、きちんと川崎市の消防局の指令センターのほうに転送されますのでご安心ください。

救急車の要請の119番が、川崎市の場合は、平成25年中に約64000件。これも毎年毎年増加していますが、全国的にも救急車の出動件数、搬送人員がとても増加しており、救急隊の到着時間もだんだん遅くなる傾向になっています。統計的に見ると、119番通報の約半数の方が入院を必要としない軽症の方という数字もでています。1分を争うような交通事故の重傷者や、心肺停止、脳梗塞など、命に直結するような方を早く搬送できるよう、皆さんにもご協力いただければと思います。逆に、次のような症状が出た場合は、ためらわずに救急車を呼んでほしいと思います。顔が半分動きにくい、痺れている、ろれつがうまく回らなくてうまく話ができない、手足などが片方だけ動かない、突然激しい頭痛がする、胸や背中に突然の激痛がするというような症状、そのほかにもまだありますが、まずこれらの症状が出たらためらわずに119番に連絡していただければと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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