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防災インタビュー

地域防災を考えるプログラム「サロン・ド・防災」共同企画

vol.
560
あなたにもできる 災害ボランティア [その4]

2017年6月

辛嶋 友香里氏 一般社団法人 ピースボート災害ボランティアセンター スタッフ

過去の災害から学ぶ 4つの大切な行動

地震についてお話ししてきましたが、実際日本の災害で一番多いのは、毎年発生している風水害です。PBV私たちの団体でも本当に年に何度も水害に対する緊急支援への対応を行っています。その時は、規模に関係なく動けるようにしていきたいと思っていますが、一方で、ボランティアが必要だと言われていても集まらず、各市区町村が立ち上げる災害ボランティアセンターとボランティアの数が比例していないということが結構あります。なぜかというと、特に水害になると、メディアや報道ニュースでも、1日、2日ぐらいしか取り上げられず、大きいニュースが出てくるとどうしてもかき消されてしまうことがあります。そうすると現状が伝わらず、ボランティアも不足していて、現地では必要とされているというような状態が毎年起こっています。

その中で、私たちにできることは自助、共助という市民のレベルの行動です。その中で、実際にやってほしい行動が4つあります。1つ目は、災害が起こってボランティアをしたり支援したりする前に、まずは「自分、家族、大切な方の身を守る」ことを率先してやっていただきたいということです。「身を守るために何をしたらいいのだろう」と考えて、まず物から備える方もたくさんいらっしゃると思いますが、まずは、本当に一番大事なことは、家族や大切な人や仲間と話す時間をつくることだと思います。とにかく顔を合わせて、その中で話していくことが重要で、その時に、各家庭や地域に合わせた災害の対応を考えていただきたいと思います。避難場所はどこか、連絡方法はどうするか、非常時に必要なものを備えているかということを話していってほしいと思います。それでもどうしていいか分からないという方を対象に、私たちの団体でも「我が家の災害対応ワークショップ」を行っています。具体的にどう備えたらいいのかということを学んでいくことができますので、ぜひ調べてみてください。

2つ目は「継続して人を助けるスキルを身に付けていただきたい」ということです。せっかくスキルを身に付けても、やはりその場で終わってしまうということもありますので、これまでの災害経験やノウハウをお伝えしている講習や、災害ボランティア入門という講習も行っていますので、まずはぜひ来ていただいて、緊急時の備えに生かしていただきたいと思います。また、先ほどお伝えしたような水害が起きたときにも、一緒に助け合う仲間として協力してくださったらありがたいなと思っています。

3つ目は「被災地にぜひ足を運んでみてほしい」ということです。私たちも東北でまだまだ活動しているのですが、今は東北では、「支援する、支援される」という関係性を超えて、一緒にまちづくりをしていくということを行っています。これも面白い形で活動していて、漁村留学という形で、漁師さんと一緒にプロジェクトを考えたり、2年、3年たってようやく牡蠣の養殖が出来てきましたが、オーナー制で東京や神奈川など、いろいろな場所で食べていただけるようになりました。このようにさまざまな取り組みをしていますので、ぜひ東北に限らず、被災地に足を運んで、実際に見てみるという肌感覚も必要だと思います。

4つ目ですが、やはり防災をどんなに頑張っても、災害はどうしても起こってしまいます。その被害をなんとか小さくするために、私たちは社協や他のNPOの団体と共に、被災地や被災者の方の応援を一緒にしていけたらと思っています。

自分にもできる「災害ボランティア」

災害ボランティアに参加したいと考えてくださる方は多くいらっしゃいますが、ボランティアというと、現地に行って現地で活動するというイメージがとても強いです。しかしながら、このボランティアには実際4つの種類があると言われています。それは「人」「物」「金」「情報」です。ボランティアを希望される方々は、それぞれ性別も違いますし、年齢も違います。住んでいる場所によっても関わり方は異なりますので、「今の自分なら何ができるかな?」というのを改めて考えて、一緒に参画していただけたらと思います。

実際、現地で活動するボランティアにもいろいろあります。物資の管理や仕分け、炊き出し、避難所での活動、それから清掃ということもあります。現地でなければボランティアさんを送り出す仕事や募金活動、電話対応などの運営側に関わる活動、被災地外だからこそできる支援というのもあります。寄付をするというのもひとつです。その際には、義援金と支援金の違いや、どういうふうな活用をされたいのかというのをきちんと把握した上で寄付していただければと思います。支援金と義援金は使われ方も違いますし、届くスピードも違います。その辺りをまずは理解した上で、支援していくことが必要です。

このように多様なボランティアの形がありますので、支える役割も、見つける役割も、それから支える人を支えるというような役割もあります。自分自身がその時にできることを、改めて「人」「物」「金」「情報」というようなことに置き換えながら参画していただけたらと思います。ボランティアに関わる人は7割以上が「初めて参加しました」という方ですので、あまり不安がらずに、まずは行動してみる、知ってみるというところから行っていただければと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を一部改定して掲載しています。

FM salus

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