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防災コラムVol.255

学校教材を各家庭でも-「災害の発生と安全・健康~3.11を忘れない~」

公開月:2006年9月

2011年12月28日

東京都教育委員会は、新たな防災教育補助教材を作成・配布した。

教材「災害の発生と安全・健康~3.11を忘れない~」

2011年11月10日、東京都教育委員会は防災教育を実施するため、新たな補助教材「災害の発生と安全・健康~3.11を忘れない~」を作成・配布した。 この教材は、東京都においても東京湾北部地震・多摩直下地震といった首都直下地震の発生が懸念されていることから、東日本大震災から多くのことを学び、今後の災害に対し十分な備えをすることを目的に作成された。各項目は以下の通り。

第1章 災害について
第2章 交通安全と防災
第3章 適切な応急手当と災害発生時の行動
第4章 防災対策

各章の内容

第1章「災害について」では、過去日本で発生した「地震」・「津波」・「火山」・「台風」についての概要が記載されており、日本が災害大国であることを改めて再認識させられる。また、関東大震災と東日本大震災との比較では、地震のメカニズムや被害データのみならず、関東大震災における東京都の復興が写真入りで述べられており、現在の東京・下町の一部が復興計画事業から生まれた町並みであることが分かる。このほか、「津波てんでんこ」や「古典で震災を読む」のコーナーでは、先人の経験や歴史的史料の内容をしっかり受け止めることの大切さが伝わってくる。

第2章「交通安全と防災」では、主に交通法規に関する記述が多いが、東日本大震災以降に大きな社会問題となった自転車事故の防止について触れられている。また、震災の発生を受けて広く認知された「大震災発生時における東京都内の交通規制」についても、地図や表などを用いて詳しく記述されている。このほか「災害時の帰宅経路」のコーナーでは、通学路上の危険箇所について確認する「災害時・危険箇所マップ」の作成手順が紹介されている。

第3章「適切な応急手当と災害発生時の行動」では、負傷者等の応急手当や搬送方法、AEDの使用方法について取り上げられている。大規模災害が発生した場合、消防や警察では全ての負傷者に手を回すことができない。そのため、負傷者への手当や搬送は個人で行う可能性が高いことから、是非とも身につけたい内容である。ただ、イラストなどを交えて分かりやすく解説されているが、実際に練習をしなければ本当の意味で身についたことにはならない。できれば、教材の内容を理解した上で、消防機関等が実施する救命救急講習の受講をおすすめしたい。

第4章「防災対策」では、地震が発生したときの行動について記述されている。学校教育教材のため、校内の各場面で地震が発生した場合の対処方法が書かれている。また、家族などの安否確認を確認するための「緊急連絡チェックリスト」の作成については、図入りで紹介されているので参考にするとよいだろう。このほか、若い世代でも関心が非常に高くなっている「防災ボランティア」については、その関連サイトのURLが掲載されている。なお、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災時において、避難所となった学校の1週間が表になって記述されている。震災発生時、学校ではどのようなことが起こるのかをイメージする上で参考となる資料だ。

いつでも確認できる環境を

冷蔵庫などに掲示して、家族が日常的に目を通す工夫も必要

この教材は、東京都内の高校生を対象に配布されたものである。しかし、その内容は世間一般向けに対しても十分に役立つ情報が詰め込まれている。冊子は東京都教育委員会のホームページからダウンロードでき、冊子の最後には演習問題が用意されているため、学んだ内容の定着度を確認することができる。
3月11日の東日本大震災以降、新聞やテレビでも防災対策の特集が組まれることが多くなったが、こうした冊子を印刷しておけば、災害や防災対策の内容をいつでも確認することができる。

 

(文・レスキューナウ危機管理情報センター)

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