1. ホーム
  2. 東急沿線の地域情報
  3. 安心・安全情報
  4. 防災コラム
  5. 防災・節電対策用品として注目される「石油ストーブ」
  1. ホーム
  2. 東急沿線の地域情報
  3. 安心・安全情報

防災コラムVol.247

防災・節電対策用品として注目される「石油ストーブ」

公開月:2006年9月

2011年10月26日

防災・節電対策用品として注目される「石油ストーブ」

石油ストーブの売れ行きが好調

節電対策として注目を集める石油ストーブ。使用前に今一度正しい使用方法を確認しよう

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、全国54基ある原子力発電所のうち44基が定期検査などで稼動を停止している(2011年10月19日現在)。残る10基も今後定期検査に入ることから、再稼動の目処が立たない限り、電力需給はさらに厳しい状況となるのは必至である。特に、暖房エアコンの場合、冷房よりも多くの電力を消費するため、さらなる節電を心掛けなければならない。
こうした厳しい電力需給が予想される中、「石油ストーブ」の売れ行きが好調である。これは東日本大震災以降、電力を使用することなく暖をとることができることや、同時にお湯を沸かすこともできるためだ。災害発生時にガスの供給がストップしても、インスタント食品等で暖かい食事も摂ることができる。こうしたメリットが販売台数を押し上げる背景となっている。

正しい使用を

必ず石油ストーブの火を消してから灯油を補給

しかし、メリットばかりではない。使い方次第ではヤケドや火災を引き起こす可能性もある。2010年11月に東京消防庁が発表した資料によると、最近5年間の火災発生状況を季節ごとにみると、冬季(1月、2月、12月)が567件で最も多く発生し、暖房器具を使い始める秋季(9月、10月、11月)にも95件発生している。そして、主な暖房器具(石油ストーブ、石油ファンヒータ、ガスストーブ、ガスファンヒータ、電気ストーブ、ハロゲンヒータ)を原因とする火災の7割以上が、冬季と秋季に発生。これらの火災のほとんどは、可燃物の接触や使用中の給油といった不注意や誤った取扱いが原因である。石油ストーブの販売台数が好調なだけに、火災発生のリスクは高くなっているといえるだろう。では、どのような点に注意すればよいのだろうか。

1.設置場所
□ストーブの近くに燃えやすいものは置かない(紙・洗濯物・ヘアースプレーなど)
2.使用方法
□取扱説明書に書かれている使用方法を徹底
□灯油を補給する場合は、石油ストーブの火を必ず消す
□カートリッジタンク式のものは、タンクのふたを確実に締め、漏れのないことを確認
□ストーブは耐震自動消火装置付きのものを使用
□点火後には正常に燃えていることを確認
□定期的に換気を行う
□頭痛など体に異変を感じた場合にはすぐに換気を行う(一酸化炭素中毒に細心の注意を払う)
□就寝時や外出時には、必ず完全に消火
3.点検・整備
□十分な点検・整備を行い、故障などを見つけた場合には販売店などに修理を依頼
4.灯油の保管
□灯油などの保管容器は、安全性に係る推奨マークおよび認定証が貼付されているものを使用
□必ず栓をしっかり締めて密閉
□火気を扱う場所から遠ざけ、冷暗所で保管
□地震の揺れによって、容器が転倒または破損しないような場所に保管

このほか、小さい子供のいる家庭ではストーブガードを設置し、子供がストーブに近づけないようにする対策も必要だ。

防災・節電対策用品として注目を集めている石油ストーブ。しかし、使い方を少しでも誤れば大きな災いを招く結果ともなり得ることを、私たちは再認識しておかなければならない。

 

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 三澤裕一)

copyright © レスキューナウ 記事の無断転用を禁じます。