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防災コラムVol.243

あの和菓子も長期保存可能に!-「えいようかん」

公開月:2006年9月

2011年9月28日

チョコレートやビスケットのお菓子が防災備蓄用に販売されている中、和菓子である「羊羹(ようかん)」も長期保存可能商品として登場した。

5年6ヶ月の長期保存が可能

井村屋「えいようかん」

東日本大震災以降、地域のスーパーマーケットでも防災備蓄に特化したコーナーを設けるようになった。そのような中、東京都内のとあるスーパーで「えいようかん」という商品名の防災備蓄食品が販売されていた。「えいようかん」とは、包装フィルムの改良によって5年6ヶ月の長期保存が可能となった羊羹で、「肉まん・あんまん」で有名な井村屋株式会社(以下、井村屋)が、今年の春から発売している商品である。 井村屋ホームページによると、この「えいようかん」は1箱に60gの羊羹が5本入っており、1本あたりのカロリーは171kcal。ご飯1杯分のエネルギーを補給することが可能だ。スッキリとした甘さに抑えられており、水がなくてもそのまま食べることができるほか、食品衛生法で対象とされるアレルギー物質を含んでいないという特長がある。 また、フィルムをひっぱるだけで簡単かつ手軽に開けやすいよう設計されており、箱の表面には中身が羊羹であることを点字でも案内。さらに箱の裏側には、災害時の安否確認ツールとして利用できる、災害伝言ダイヤル「171」の利用手順までもが記載されている。

栄養バランスを考えた食糧備蓄を

箱の裏側には災害伝言ダイヤル「171」の利用手順が記載

さて、この「えいようかん」の登場は、ただ単に「羊羹の防災備蓄品が登場した」というレベルの話ではない。これまで本コラムでも紹介した防災備蓄食糧(アルファ化米)は、白米・五目御飯・ピラフ・雑炊・パン・パスタといった炭水化物が多かった。もちろん、これらの商品でもカロリーを低く抑え、健康を意識したものが多く販売されるようになった。一方で、災害発生直後は精神的に落ち込み、なかなか食事が喉を通らないという段階でもある。また、炭水化物の過剰摂取は健康にも影響を与えるおそれがある。こうした状況の中、水や加熱の必要がなく、食物繊維が多く含まれている寒天を材料にした羊羹を食べることで、その甘味が気分を落ち着かせることにつながるのではないだろうか。 ちなみに、2011年5月22日付の朝日新聞の報道によると、井村屋では東日本大震災の際に、宮城県の被災者へ「えいようかん」を1,000箱届けたところ、避難所では食後のデザートになったという。特に和菓子を好む被災者にとっては、貴重な羊羹になったことだろう。 災害時、日常生活のような食事をすることは困難である。しかし、できるだけ健康的な食生活を送るためには、栄養バランスにも配慮した備蓄品を揃えることも重要だ。その一つとして、「えいようかん」を準備してはどうだろうか。

 

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 三澤裕一)

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