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防災コラムVol.242

ペットの防災対策

公開月:2006年9月

2011年9月21日

東日本大震災の発生を受けて、ペットを意識した防災対策に注目が集まっている。

ペットを意識した防災対策の必要性

家族の一員であるペットの防災対策について事前に考える必要がある

東日本大震災を受け、新聞やテレビなどで最新の防災グッズを数多く取り上げている。その中でもペットを意識したグッズに注目が集まっている。
一般社団法人ペットフード協会が2010年度に行った調査によると、犬の飼育数は全国で約1,200万頭、猫の飼育数は全国で約960万頭となっており、国内の全世帯数(約5,300万世帯)に占める飼育率は、犬が17.8%、猫が10.6%となっている。つまり、全世帯の4分の1以上で犬や猫を飼育していることとなり、他の動物類を含めればさらに多くの家庭でペットを飼育していることが推察される。ひとたび災害が発生すれば、ペットを連れた多くの被災者が出てくることも考えられる。このため、自治体においては避難所におけるペットの受け入れ態勢について検討する必要があり、ペットを飼育する家庭においても事前の準備が必要となる。

事前の対策

ペットも人間同様に食事が必要となる。少なくとも3日分以上のペットフードがあると安心といわれている。また、治療中のペットを飼っている場合は、薬や療法食も準備する必要があり、かかりつけの獣医・病歴などが分かるメモを防災袋などに入れておくといい。
このほか、周囲に迷惑がかからないよう「待て・座れ」などのしつけも重要だ。避難所には動物を苦手とする人もいる。共同生活を送る上で、トラブルをできるだけ少なくするためにも、しつけは大切だ。なお、法令で義務付けられた届出やワクチン接種を済ませておくことは言うまでもない。

1匹につき1つ-移動用具

避難先で留まる際にはキャリングケースなどの移動用具が必要となる

避難場所などへ移動する場合、その後の避難生活などを想定して、安全に移動できるケージ・キャリングケース・バスケットなどの用具を1匹につき1つは用意しておきたい。これは、他人のペットとケンカさせないためにも必要となる。ただ、ペットを多数飼いしてしまうと、全てを移動させるのが難しくなるため、ペットを購入する際には、非常時のことを想定する必要がある。なお、避難場所へ移動するときは、自動車を使用しないことが原則。確かに、移動手段として自動車の使用は効率的であるが、渋滞の原因となり、避難の妨げとなってしまうこともある。また、沿岸部では渋滞待ちをしている間、津波に巻き込まれてしまう可能性もある。ペットの避難は、車を使わず、飼い主が全て持ち運べることが前提となる。

はぐれてしまったときにも備えて-「鑑札・名札」

災害はいつ発生するか分からない。突如として襲ってくる地震や津波によって、ペットとはぐれてしまうこともある。再会できる可能性を少しでも高めるために、首輪には鑑札や名札を普段からつけておくことが重要だ。また、飼い主の氏名や連絡先があれば、保護されたときに連絡がつきやすくなるほか、ペットの写真を用意しておくと捜索に役立つこともある。

厳しい現実を理解する必要も

過去の災害では動物アレルギーのある被災者との間でトラブルとなり、避難所を退去したペット連れの被災者がいたという。このほか、ペット同伴での避難所生活が難しいことから、ペットと共に車の中で避難生活を送る被災者もいた。このように、ペットを連れての避難生活には厳しい現実もあることを、飼い主は十分に理解しておく必要がある。
このため、ペットを一時的に預かってくれる場所を獣医や親類・知人などと相談したり、避難所におけるペットの受け入れ態勢などについて自治体へ問い合わせるなど、こうした事前の行動が避難生活の負担を和らげることにつながるだろう。

 

(文・レスキューナウ危機管理情報センター)

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