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防災コラムVol.235

熱中症対策、身近にあるものをフル活用

公開月:2006年9月

2011年7月27日

東日本大震災の影響による電力の供給力不足で東北電力と東京電力管内では大口需要家に電力使用制限令が発動され、電力会社各社も節電への協力を呼びかけている中、エアコンの使用などに心理的な制限で熱中症の増加が心配されている。

今夏の熱中症の救急搬送状況

熱中症の専用グッズがなくても、冷蔵庫にあるお茶や水が入ったペットボトルでも代用可能

今年(2011年)は、梅雨の最中から東日本と西日本で気象庁が統計を取り始めた1961年以降で最も平均気温が高く、総務省消防庁によると、6月に熱中症で病院に搬送された人は全国で6,980人と熱中症の死者が史上最悪の1,718人を記録した昨年の同時期の約3倍となった。また、7月に入っても関東甲信や北陸で例年より早く梅雨が明けるなどして急激に気温が上昇したため、同庁の速報値では7月4日~10日で4,520人と前年同期の約5倍となった。しかし、だからといって過度に恐れることはなく、身近にあるものを効果的に活用することで熱中症を防ぐことも可能だ。

身近にあるものを活用した応急措置

グッズを揃えるだけでなく室内の温度環境にも注意しよう

熱中症の初期症状として、呼吸困難・めまい・頭痛・吐き気などがあげられる。少しでもおかしいなと感じた場合には、とっさの応急措置が重要だ。

1)クーラー、水、氷で早く体温を下げる

  • 風通しのよい日陰やクーラーが効いている室内などへ移動。室内では、エアコン・扇風機・すだれなどを上手く組み合わせて、室温28度、湿度60%以下に保つ。
  • 衣服を脱がせて皮膚を露出させ、水をかけて体から熱を放散させる。霧吹きなどで体全体に水を吹きかけてもよい。
  • 氷のうなどがあれば、それを首・脇の下、大腿の付け根、股関節部に当てて、皮膚直下を流れている血液を冷やす。氷のうがなければ、予め冷やしておいた水などの入ったペットボトルを代用してもよい。

2)スポーツドリンクなどで水分・塩分の補給

  • 胃の熱を奪うため、冷たい水を摂取する。
  • 大量の発汗があった場合は塩分を補うため、経口補水液、スポーツドリンク、食塩水を摂取する。

このほか、気化熱を効率よく利用した熱中症予防商品も多く販売されている。また、熱中症の危険があると音と光で知らせてくれる携帯型熱中症指数モニターがあるので、高齢者や目・耳の不自由な方でも、熱中症の危険性を認識できる。そして、熱中症予防のポイントが簡潔にまとめられている温度計付きのカードなど、さまざまなグッズがある。
これらのものと上手に組み合わせながら、異常な暑さともいえるこの夏を健康に乗り切っていきたい。

◆注意!

  • 意識障害がある場合は誤って水分が気道に流れ込む可能性がある。吐き気や嘔吐の症状がある場合は、胃腸の動きが鈍っているので経口での水分補給は禁物
  • 清涼飲料水は糖分を多く含んだものもあり、一気に飲むことで急激に血糖値が上がり、こん睡状態に陥る「ペットボトル症候群」が引き起こされる可能性がある。

◆以下の症状が確認できた場合はすぐに医療機関へ搬送

  • 自力で水分の摂取ができないとき。
  • 意識がない、呼びかけに対しての返事がおかしいなどの意識障害があるとき。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 原田貴英)

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