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防災コラムVol.224

実証実験の結果はいかに!-デジタルサイネージ型「しるべにすと」

公開月:2006年8月

2011年5月4日

前回のコラムでは、新たに進化したデジタルサイネージ型の「しるべにすと」を紹介した。2011年2月26日深夜、その進化ぶりを検証するため、※1大阪梅田地下街(大阪地下街?ホワイティうめだ)で実証実験が行われた。今回は、その模様と結果についてリポートする。

新しい「しるべにすと」、果たしてその実用性のほどは?

実証実験の様子

今回立ち会った実証実験は、20代~60代の被験者30人が、デジタルサイネージ部に表示された案内をどのように認識し、どのように行動するかを確かめるためのものだ。
残念ながら、誘導標識は法令により、矢印が切り替わるようなデジタル方式にすることは、現在のところできない。よって、デジタルサイネージ部で、高輝度蓄光式で発光している誘導標識の矢印と逆向きの避難誘導方向を表示したらどうなるのか?ということを検証することになり、その実験と様子について以下まとめてみた。

【実験1】
内容: 関係者の合図で、端末内の液晶画面の矢印と高輝度蓄光式の誘導標識の矢印を同時に見る。被験者がどちらの方向へ避難するのかを確認する実験。
被験者10人が1ヵ所にあつめられる。そして、1人ずつ呼び出され、事前に実験の説明を受ける。その後、関係者の合図で端末が示す矢印と、蓄光式の誘導標識の矢印を同時に目視。左右どちらの方向へ避難するのかを確認する。なお、被験者10人は実験ごとに異なるメンバー。
(パターン1)
内容: 端末画像で表示される矢印(避難方向)が静止している場合
様子: 初めて見る装置ということもあり、二種類の矢印を同時に目視することで判断に迷う被験者が多く見られたが、結果的には端末画面が誘導する方向へ避難する被験者が多かった。
(パターン2)
内容: 端末画像で表示される矢印(避難方向)が点滅している場合
様子: 1-1と同じく、どの被験者も初めて見る装置ということもあり、矢印を点滅させた場合でも避難すべき方向の判断に迷いが見られた。しかし、結果的には端末画面が誘導する方向へ避難する被験者が多かった。
【実験2】
内容: サイレンが鳴ると同時に、端末の画面が広告から避難誘導の表示へ切り替わる。その画面を被験者10人が一斉に目視した場合の避難行動をみる実験。また、誘導矢印は全て点滅で表示されている。なお、実験は端末の設置場所によって3パターンに分けて実施され、被験者もそれぞれのパターンによって異なるメンバー。
様子: どのパターンでも、被験者の多くが端末の誘導する方向へ避難していた。一方、端末画面で自身の立ち位置を確認してから、実際に避難行動へ移すまでの判断に時間を要したため、多くの被験者が向かう方向へそのまま誘導されてしまった被験者も一部いた。
【実験3】
内容: 朝の通勤時間帯を想定し、被験者30人全員に歩いてもらう。その際にサイレンが鳴り、周辺20台の端末表示が避難誘導画面へ切り替わる。端末内の画面を見た被験者が、どのような避難行動を取るかを観察する実験。
様子: 端末の画面が避難誘導画面へと切り替わった際に、端末の両サイドに内臓されている青色LEDが点滅。被験者集団後方の多くはすぐに端末画面まで歩みより、端末が誘導する方向へ避難を開始。なお、前方を歩行していた3人程度は点滅している青色LEDを手がかりに次の端末設置場所まで進み、端末が誘導する方向へすぐに避難することができ、被験者全員が端末の示す方向へ避難できた。

「しるべにすと」の今後

実証実験の様子
実証実験の様子

 

構想10年、プロジェクトが立ち上がってから3年、そしてホワイティうめだの設置から2年。あなたの街にも「しるべにすと」が設置される日は近いかも知れない。 そのとき、「しるべにすと」はどのような姿で、我々を見守ってくれるのか、今後もその進化から目が離せない。

※1 この実証実験は、「経済産業省 平成22年度新規産業創造技術開発費補助金 中小企業などの研究開発力向上および実用化推進のための支援事業」の一環として実施された。

 

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 三澤裕一 / 取材協力・株式会社リソウズ)

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