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防災コラムVol.209

世界を救う「救缶鳥プロジェクト」

公開月:2006年8月

2010年12月22日

以前、本コラムで取り上げた株式会社パン・アキモト(栃木県那須塩原市)の『缶入りソフトパン』。被災地を救い、宇宙にまで旅立ったパンは、新たなステージにあがった。

その名は「救缶鳥プロジェクト」

世界を救う「救缶鳥プロジェクト」

世界では、毎日2万5000人もの人が餓死しているという現実がある。この飢餓問題を解決するためのアプローチは多くあるだろうが、そのひとつに食糧援助がある。
しかし、この種の国際貢献をしたいという思いがあったとしても、実際行動に至るケースはあまりないのではないだろうか。筆者も同じ思いを持つ者として感じることなのだが、コンビニエンスストアなどに置かれている募金箱のような“お金”という貢献のしかたではなく、実際に“食糧”を現地に送るには、よほどそういった活動をしている団体などと繋がりを持たないと、その手段すら分からないものである。 そんな行き先の無い思いを叶えられる「救缶鳥プロジェクト」を紹介したい。

ひとつの商品がふたつのニーズを満たす

缶詰を開ければいつでもふんわりおいしいパンが食べられる

株式会社パン・アキモトでは、独自の特殊製法により缶の蓋が開いた状態で缶とパン生地を同時に焼き上げることで、3年もの長期にわたり、やわらかくて美味しい状態で保存できる『缶入りソフトパン』を販売している。この商品は、多くの企業・自治体・学校などで防災備蓄品として利用されている。 「救缶鳥プロジェクト」とは、通常の『缶入りソフトパン』の2個分量が1缶に入っている『救缶鳥』のセットを購入したうえ、その賞味期限3年間のうち2年間は備蓄し、使用しなかった場合は残りの1年で飢餓問題に苦しんでいる地域へ食料援助として届けるというものである。このように、“防災備蓄”と“国際貢献”という、ふたつのニーズを満たすことができるのが、「救缶鳥プロジェクト」の大きな特徴だ。

■『救缶鳥』セット
内容量(1缶200g)
・オレンジ:5缶
・レーズン:5缶
・いちご:5缶
価格:12,000円

『救缶鳥』が義援先に届くまで

前述したように、購入後2年間は防災備蓄品として購入者が保管する。その後、2年が経過する1~2か月前に案内が届き、“支援物資として送るかどうか”が購入者に確認される。そして、支援物資として送る場合は株式会社ヤマト運輸が回収するという手順となっている。この際、商品を入れ替えれば、回収1缶につき100円のディスカウントで新しい『救缶鳥』セットを購入することが可能だ。
購入者から回収された『救缶鳥』は、NGOの日本国際飢餓対策機構などを通じて、コンテナで海を越え、世界中の飢餓に苦しむ人々を救うために届けられる。なお、日本から現地まで届けるのに、なぜ1年も要するのかというと、飢餓問題が発生している地域は紛争などの危険エリアであったり、道路などのインフラが未整備であったりするため、届けること自体が非常に困難であるからだという。

個々人の防災意識を国際貢献につなげよう

現在、このような防災備蓄と国際貢献がミックスしたシステムというのは、「救缶鳥プロジェクト」以外には無い。株式会社パン・アキモトの社員である田谷氏は、「このシステムがどんどん広まっていって欲しい」と語る。確かにこのシステムが日本をはじめ世界中に広まって、安定的に食料援助が行われるようになれば、世界の飢餓状況に変化を与えることができるかもしれない。

なお、当然ながら『救缶鳥』は法人のみならず個人でも購入することができる。個人で15缶もの防災備蓄は必要無いと思う人は、共同購入も可能ということなので、ご親族やご近所での購入を検討されてみてはいかがだろう。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 金子良太 協力/株式会社パン・アキモト)

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