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防災コラムVol.199

ボランティア初参加の政府総合防災訓練(前編)-気象情報を活用しよう-

公開月:2006年7月

2010年10月13日

2010年8月31日、9月1日の2日にわたって行われた政府の総合防災訓練に、ボランティアが初参加した。今回はこの「ボランティア」に焦点をあて、実際にどのような訓練であったかレポートしたい。

各地を結んでの訓練

実際の訓練に使われたウェブページ「kouikinet.jp」

今回の政府総合防災訓練は東海地震を想定し、政府現地本部が静岡県庁に置かれる設定で行われた。この現地本部訓練に、ボランティアが初参加することとなり、2009年5月にレポートした「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」(下記リンク参照)の積み上げやネットワークもあったことから、県内に5カ所のほか、東京、名古屋、新潟に連絡所を置くボランティアの訓練を並行して実施することになった。筆者は、東京連絡所訓練の総合進行を担うことになっていた。
政府訓練にボランティアが参加することの意味は大きい。ボランティアは、いまや被災地救援から復興まで欠かせないものとなってはいるものの、こういった大規模な訓練に合同で、しかもダイレクトに情報のやりとりをする機会はなかったからだ。

緊迫の訓練がスタート

東京連絡所の訓練風景

2010年8月31日の昼、全国社会福祉協議会の会議室に向かった。訓練メンバーが集まる少し前だったが、すでに関係者が数人集まっていた。連絡のためのネットワーク回線と無線LANルーターをつなぎ、ホワイトボードとプロジェクター、スクリーンを準備すると、簡易ではあるが「連絡所」といった趣となった。14時を過ぎると、参加メンバーが続々と集まってきて、14人ほどとなった。

今回の訓練では、31日朝7時半に東海地震発生前の「注意情報」が発表されたところから始まった。一連の訓練内容やスケジュールを確認したのち、訓練プログラムの開始となった。直後から静岡側のボランティア本部から様々な連絡が入る。現地会場である熱海市や伊東市に広域支援連絡要員(リエゾン)と呼ばれる役回りのNPO、NGOスタッフから情報が次々と入ってくる。それを受けているうちに、東海地震の「警戒宣言」が発表されたとの連絡が入った。
実際には不確定なわけだが、訓練シナリオによると東海地震の発生は翌日9月1日の午前8時半。警戒宣言が出されたのは8月31日の午後3時半。逆算して17時間後に地震が発生するというわけだ。

警戒宣言から地震発生までの課題

東海地震発生が想定される時間まで17時間。その間、ボランティアである私たちにいったい何ができるかという緊迫した課題が課せられた。発生直前のこの段階で、被災地支援を行うボランティア、広域支援連絡要員(リエゾン)を多数派遣し、現地の状況を確認しながらも、東京連絡所はまだ情報発信ができる静岡のボランティア本部との連携をとり、地震発生後バックアップの拠点として全国への情報発信役を担わなくてはならなかった。この課題は、これまでやってきた訓練シナリオとは異なるものであったため、新鮮に感じながらも難しい課題として東京連絡所のメンバーに重くのしかかった。
課題をそれぞれ共有し、ワークショップ的に話をしながら進める。一方で、静岡や名古屋と電話やFAX、ビデオチャットなどで連絡を取り合い、発信するべき文面を作り、専用のウェブページをアップしていく。そうこうしているうちに、静岡のボランティア本部より広域支援連絡要員(リエゾン)が20名ほど足りないとの要請を受けた。そこで、名古屋連絡所は西日本を、東京連絡所は東日本をと分担して、広域支援連絡要員を募集するメールをすることにした。どんな返答が返ってくるのか、少々不安に感じながら発信したところで、この日の訓練を終えた。(つづく)

(文:レスキューナウ・岡坂 健)

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