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防災コラムVol.198

携帯電話から警報音! 緊急地震速報発表-そのときどうする?

公開月:2006年7月

2010年10月6日

携帯電話各社が新機種での対応を進める「緊急地震速報」一斉送信サービス。受信したときにどうすればよいのか、考えておきたいものだ。

携帯電話から警報音が!

実際の訓練に使われたウェブページ「kouikinet.jp」

2010年9月29日夕方、耳慣れない警報音が携帯電話から聞こえて驚いた。17:00頃、福島県中通りを震源とするM5.8の地震で、気象庁は一般向け緊急地震速報(警報)を発表。テレビやラジオで速報されたほか、対応している携帯電話一部機種で、警報音と共に『福島県で地震発生。強い揺れに備えて下さい (気象庁)』とのメールを受け取った人も少なくないのではないだろうか。
筆者も新橋駅前で遭遇、自身の携帯を含め周囲で警報音が鳴り響き、多くの人が携帯画面に見入っていた。揺れは感じなかったことから、緊急対応に備え移動すべく東京メトロ銀座線ホームに向かうと、電車が全線で運転を見合わせており、ホームは混雑しつつあった。2分程で安全が確認され運転再開となったものの、ちょうど夕方のラッシュアワーにさしかかる時間帯とあって、若干の遅れが1時間ほど続いた模様だ。

一般向け緊急地震速報(警報)発表基準

東京連絡所の訓練風景

一般向け緊急地震速報(警報)は2007年10月1日に開始された。2か所以上の観測点で地震波が観測され、最大震度5弱以上と予測された場合に、震度4以上が予測される地域に対して原則1回のみ出されることになっている。
今回の地震では最初の地震波検知から7.4秒後に、予測M6.6、福島県会津と中通りで予測震度4~5弱程度、東北から関東・中部の合計14都県の一部地域で予測震度4程度として発表された。結果的には最大震度4を福島県の一部地域で観測、断水や公共施設の一部が損壊するなどの被害が出たものの、人的被害などは確認されていない。
気象庁によると、具体的な予測震度の値は±1程度の誤差を伴うものであり、今回の地震については緊急地震速報発表段階での震源の深さが120kmと、実際(約20km)よりかなり深く推定されたことで予測範囲が広範囲にわたったが、ごく短時間で発表する技術的限界であるとしている。

携帯電話会社各社の緊急地震速報サービス

一般向け緊急地震速報は開始直後からテレビ・ラジオや防災行政無線での提供が開始されたのに加え、携帯電話各社でも順次対応が進められ、現在は3社がサービスを実施している。
NTTドコモでは緊急速報「エリアメール」として2007年12月からサービスを開始。緊急地震速報だけでなく、一部地方自治体の災害・緊急情報配信サービスも実施しており、2008年秋以降の発売機種ではほぼ全てが対応となっている。ちなみにドコモでの緊急地震情報配信は今回で15回目、東京都内では3回目とのこと。
auでは2008年3月からCメールによる緊急地震速報一斉配信サービスを、ソフトバンクでは、2010年8月からS!メールによる同サービスを開始。ともに現時点では一部機種のみ対応で、ソフトバンクでは1機種(配信エリアは一部地域限定)での対応となっている。 なお全社とも利用料は無料だが、初期受信設定が必要な機種もあるほか、通信中の発表情報では受信できない場合もあるそうだ。また、いわゆるスマートフォンでは対応していない。
しかしながら、携帯電話会社が対象エリアの携帯電話に対して、一斉に緊急地震速報を受信できるシステムを採用していることは、危険回避行動をとる上では有効である。通常の配信システムであれば、メールは順次送信されるため、同時に利用者全員の携帯電話が鳴ることはないだろう。こうしたサービスが、可能な限り多くの機種で利用できるようになることを期待したい。

受け手側の「対応」も課題か

先にもふれたが、筆者も今回の速報受信時、まず警報音に驚くとともに思わず画面の文字に見入ってしまった。次いで揺れに備えるべく身構えたが体感することはなく、逆に「どうなっているのか」に戸惑った。
というのも、緊急地震速報は原則1回のみの配信であり、テレビやラジオではすぐに震度速報(各地域の震度情報)が伝えられるが、携帯電話での緊急地震速報は単独のサービスとなっており、震度速報や地震情報(市町村別震度・震源地・地震の規模などの情報)がメールなり1クリックで確認できるわけではない。携帯電話等への震度速報や地震情報のメール配信サービスは民間気象会社や地方自治体等によるサービスは行われているものの、携帯電話会社としての基本サービスには組み込まれていないため、情報の連続性という意味では課題が残るのではと実感した。筆者は、日ごろから地震情報メールを受けとっているため、17:02時点で事態を把握できる情報が受信できたが、その間が非常に長く感じられた。ホームでは携帯電話の画面とにらめっこしている人が多く、中にはどうなっているのか把握できていない人も多かったであろう。
また、今回こそ直接的な活用場面には至らなかったものの、緊急地震速報時にどのように行動すべきかを改めて考える必要があることを痛感した。
サービス内容や警報音については、携帯電話各社のサイトで確認可能となっているので、“こんな音が鳴るんだ”、“こんな文面が表示されるんだ”ということは、対応機種を持っている人がサービスの受信是非を決める前にチェックしていただきたい。現在お手持ちの携帯電話が非対応機種である人も、周囲で突然音が鳴る時に備えて1度聞いてみていただくとともに、ぜひ、いざという時のことをイメージする機会にしてほしい。

(文:レスキューナウ危機管理情報センター 宝来英斗)

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