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防災コラムVol.166

防災を考えるきっかけに「2010山形県防災カレンダー」

公開月:2006年6月

2007年から山形県では、県民の防災意識を持続できるよう「山形県防災カレンダー」の発行を行っている。

「山形県防災カレンダー」とは

山形県防災カレンダー(2010年1月分)

「山形県防災カレンダー」とは、過去その日に発生した地震などの災害を日々使用されるカレンダー上に表記することによって、災害の恐ろしさを再認識し、災害への危機意識と防災意識の向上を図る目的で作成された。県民の目を引くようにするため、県内の主な災害には背景色をつけるよう工夫が施されている。そして、カレンダーの上段には各月毎に注意してもらいたい防災標語などが掲載されており、季節によって変化するカレンダーの特性を活かした構成になっている。例えば2010年版の防災カレンダーでは、1月・2月・3月は「雪関連」、4月・11月・12月は「火事関連」、6月・7月・9月は「水害・土砂災害関連」、8月は「川遊び関連」、それ以外の月は「地震関連」について注意すべきポイントや防災への具体的なアドバスが書かれている。

また、戦前や江戸期、古くは9世紀に発生した出羽地震(850年11月27日)というように、歴史上被害の大きかった災害についても掲載されている。

危機意識の高まりがカレンダーの製作に

山形県の「こちら防災やまがた!」からダウンロードが可能となっている(「こちら防災やまがた!」HPより)

「山形県防災カレンダー」はどのようなことがきっかけで製作されるようになったのだろうか。県の担当者によると、2005年末から2006年にかけて災害などの危機が県内で相次いで発生したことが、カレンダー発行の契機になったという。

具体的には、2005年12月のJR羽越本線脱線転覆事故、平成18年豪雪、2006年4月の朝日町大船木で発生した大規模な地滑り、局地的豪雨による被害、7月の北朝鮮ミサイル発射事案などがあった。これらを受けて山形県では宿日直体制を開始し、24時間365日休むことのない危機管理体制の充実を図った。

このように2006年は、山形県として防災・危機管理の重要性をさらに意識する年となった。そして、防災・危機管理関係職員だけでなく、広く県民が災害の恐ろしさやその教訓を忘れることなく、さらに高い防災意識を持続できるようにするために、当時の危機管理監の発案でカレンダーを製作することになったのである。

製作で苦心したこととは

製作段階では主に記載する表現について頭を悩ませたという。
例えば、毎日見てもらうカレンダーという性質上、梅雨や台風の時期は風水害関連、冬は雪関連というように、各災害の特徴をとらえた表現にどのような変化を持たせればいいのか苦心したという。また、カレンダーのスペースには限りがあるため、同じ日に発生した災害については「どの災害を取り上げればいいのか」、「短い表記でもわかりやすい説明にするためにはどうすればいいのか」について悩んだという。

カレンダーの活用が防災への一歩につながる

2010年版のカレンダーは、県のホームページ「こちら防災やまがた!」からダウンロードすることが可能である。県内であれば職場や家庭に加え公民館など、できるだけ多くの人々の目に触れる場所に掲示することによって、一人ひとりの防災意識向上に役立つのではないだろうか。また、県外の人々についても、過去にあった災害の振り返りや、具体的な災害対策のポイントを取得するためのツールにもなりうる。

このカレンダーから過去に発生した災害を知り、より詳細な被害データを収集することによって、「自身が住んでいる地域で同じ災害が発生する危険性はあるのか」、「発生した場合にはどの程度の被害が発生するのか」を調べ、災害をイメージすることこそが防災への一歩につながっていくのである。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 三澤裕一/協力・山形県総務部危機管理室総合防災課)

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