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防災コラムVol.134

コンパクトで収納可能 災害救護用「アイマット」

公開月:2006年5月

今回は、災害時の帰宅困難者・交通災害被災者・AEDなどの補助具。また、高層施設救護具用としての災害救護用品を紹介する。

救助具の必要性

日本における首都直下地震の切迫性が各方面で語られている。文部科学省や東京大学は首都直下型地震に備え、2011年度までに首都圏400ヶ所に地震観測網を新設する計画である。中央防災会議の算定によると、首都直下型地震が発生した場合、消火活動に従事する人員が不足するほか、発生から1週間での食料不足は1都4県で7,500万食となっている。

帰宅困難者対策においては、都内にあるホテルや量販店などが区と協定を締結し、災害時には避難場所・食料提供などの協力を行うなど、自治体と企業との連携が広がりをみせている。

その一方で、自治体と地域住民が助け合うことによって、救助効果を得る仕組みも必要であり、こうした効果を大いに生み出すためには、基本的な救助具が「準備してある」状態が必要なのではないだろうか。

災害が発生した直後は、「瓦礫を取り除き→負傷者救助→安全場所へ搬送」といった一連の活動を行うことが想定される。余震などによる二次的な被害を避けるためには、ひとまず搬送者を横たえ、安全な場所で安静にすることが第一に求められる。この際に必要なのが、「マット」とマットを運ぶための「ハンドル」であり、こうした条件を満たすべく開発されたのが、災害救護用マット「アイマット」である。

災害救護用マット「アイマット」

災害救護用「アイマット」

大規模災害の発生が懸念されている中、人的被害を最小限に抑えるためには、救護用の施設や設備を国内の各所に広く充実させることが求められる。「アイマット」は、その中でも最もベーシックであり、応用性の高い災害救護マットとなっている。

◆特徴
マットの表面は体液を吸収しやすくなっているが、底からは漏れない生地のつくりになっている。また、生地はサラサラしており、肌触りもよく、清潔感もある。また、マットの裏側に取手をつけることによって、転倒を防止する安全設計となっている。マット本体は焼却時にも有毒ガスが発生しない素材を使用している。

AED設置ボックスの中にも

AED設置ボックスにも収納可能

アイマットはコンパクトな三つ折収納が可能なため、駅などの公共施設でよく見かけるAED(自動体外式除細動器)の設置ボックスの中に、「アイマット」を同時に収納するボックスが増えてきている。これは、患者を直接地面に寝かせるのではなく、清潔なマットの上でAEDによる救護活動を行えるように配慮がなされているためである。また、ハンドルもついていることから、患者の搬送を迅速に行うことも可能となる。

5月16日、兵庫県内の高校生が新型インフルエンザに感染していたことが確認され、国内で新型インフルエンザが発生していることが確認された。以降、高校生を中心に感染が拡大している。

新型インフルエンザに感染した場合、外出先で体に不調をきたすことも考えられる。このようなときでも、駅などに設置されているAEDボックスから清潔なマットを取り出して、患者の姿勢を楽にさせたまま、搬送することも可能である。

(監修:レスキューナウ 文:株式会社アイソテック 加藤芳博氏)

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