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防災コラムVol.126

NPOの危機対応・防災への取り組みの社会的意義とは(第2回)| 防災コラム

公開月:2006年5月

前回に引き続き、国際ボランティア学生協会(IVUSA)危機対応研究所の取り組みについて、IVUSA事務局長・宮崎猛志氏(以下、宮崎氏)の話を交えながら紹介する。

「防災まちづくり大賞」、「防災功労者内閣総理大臣賞」を受賞

「防災まちづくり大賞」授賞式の様子(2006年9月6日)

防災に関する様々な取り組みを行う自治体やコミュニティなどのうち、特に優れたものに贈られる「防災まちづくり大賞」の第10回受賞団体が、2006年3月8日、総務省より発表され、IVUSAが「学生が行う災害救援ボランティアで、平常時の研修や災害時の情報収集、ボランティア隊の派遣まで、一連の災害救援活動を実施しサポートしている事例」として一般部門での最高賞の総務大臣賞を受賞した。また、同年9月6日総理大臣官邸において「平成18年防災功労者」として、IVUSAは「防災体制の整備部門」で内閣総理大臣表彰を受賞した。

これらは、日ごろから防災思想の普及又は防災体制の整備に尽力し、あるいは、災害時における防災活動に顕著な功績のあった個人又は団体を「防災功労者」として内閣総理大臣が表彰しているものである。

危機対応研究所(GMI)設立へ

「人命救助からはじまる共生」という意識の普及が互いに助け合う”共生社会”の構築へと繋がっていくものとして、防災まちづくり大賞を受賞したことをきっかけに「IVUSA危機対応研究所」(GMI)の設立へと進んでいった。AED、心肺蘇生、応急手当等の実技講習と日常起こりうる危機の紹介と対応を組み合わせて事業展開していくという。
このことについて、宮崎氏は次のように語っている。

「IVUSAの災害救援活動は、ひとつひとつの『点』から次第に『面』へと変化してきた。マンパワーを必要とする現場はまだまだあると思われる。これまで目の行き届く人数で活動できていたため、個々に安全管理も任せていたが、人数も増え、組織として安全管理をしていかなければならなくなった。状況を見ながらニーズを拾い、自分たちに出来ることをリスクも踏まえながら判断できる人間を育てていきたいと思う。」

IVUSA-CMT(Crisis Management Training)について

IVUSAでは、導入プログラムとして位置づけたIVUSA-CMT(Crisis Management Training)講座を開き、自分の身の周りで起こりうるリスクをよりリアルな形で学び、他人事ではない問題として認識させるとともに、他者を自ら救えるようになるための取り組みを実施している。さらに集団の中でコンセンサスを得るための訓練などを組み合わせることで、他者の必要性を理解し、自らが「生きる」というリアリティを実感することを目的とねらいとしている。IVUSA-CMTは、合宿などで行われる各種研修やスキルアップトレーニングなどといった自己能力の開発、さらに視野を広げて地域の危機から国家リスク、世界で叫ばれている危機の認識と問題提起、と言ったマクロ的な要素も専門家による講義プログラムとして織り込んでいく。

宮崎氏は、「IVUSAの事業活動はボランティア活動を通じてのキャリア形成であり、IVUSA-CMTと並行して活動に参加することで総合的コミュニケーション能力を向上させ、自己理解と他者理解、そして社会理解を身につけた人材育成を目指している。」と語っている。

主な事業、取り組みについて(法人向けの講習や、大会での救護活動等)

◆法人向け危機対応講習の実施
大手企業6社のCSR担当者が、協働で社会貢献活動を推進していくプログラムの一環で、平日の仕事終了後、6社から集まった95名の参加者に対し応急救護講習を行った。
(参加企業:住友商事株式会社、株式会社大和証券グループ、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社三井住友銀行、三菱商事株式会社、株式会社三菱東京UFJ銀行 順不同)。
参加者の多くが女性ということで、女性の意識の高さが感じられた。またAEDに初めて触れた女性社員の方は「駅やビルで目にはするけど、一度触ってみないと怖くて操作は出来ないかもしれない。これからは安心して、いざという時に自分でも使えそうです。」と感想を述べた。

子どもから大人まで幅広い年齢層が参加したウォーキング大会

◆ウォーキング大会での救護活動
神奈川県小田原市において、「おだわらツーデーマーチ大会」の救護活動に協力。このウォーキング大会は約1万1千人の参加者が出場するもので、各休憩ポイントでの救護所運営や、コースごとに別れて参加者と歩きながら、急な怪我などの際に応急手当を施すなどを役割として参加した。救護バックを持ちながら、参加者の顔色を見つつ、長い道のりを参加者の動きに合わせて動いた。また、トランシーバーで円滑な情報伝達の方法も同時に学び、学生にとっても学びの多い貴重な体験となっている。

次回も、活動の取り組みとさらに今後の展望について紹介する。

(監修:レスキューナウ 文・国際ボランティア学生協会 小野槙子)

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