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防災コラムVol.121

安心・安全「雪かきアイテム」| 防災コラム

公開月:2006年5月

雪が滅多に降らない地域でも、ひとたび大雪となれば慣れない雪かきの作業を行わなくてはならない。今回は、NPO法人中越防災フロンティア事務局の大堀和明さんの話を交えながら、雪かき道具の使い方やユニークなグッズを紹介する。

雪国の厳しい現状

屋根の上では細心の注意を!軒下にいる人たちの確認も忘れずに!

豪雪地帯において、降雪がもたらす住民の生活への影響は大きい。「雪かき」のことを地元では「雪下ろし」と呼んでいるほど、何十センチにも積もった雪を下ろすのは一苦労である。

ところで近年、豪雪に悩まされる地方農村部では人口減少と高齢化が共に進み、大雪が降っても近所の家同士でお互いに助け合う余裕がなくなってきているため、高齢者が屋根の上で作業を行い、誤って転落してしまう事故が相次いでいる。

国土交通省によると、平成18年の豪雪では、死者が152人におよび、内訳をみると中山間地域での被害が多く、年齢でみるとほとんどが65歳以上の高齢者であることが分かる。

雪下ろしには必須の”スノーダンプ”

女性や子どもにはプラスチック製のスノーダンプが適している

豪雪地帯では、朝起きると家の前は雪一面。通勤や通学ができるようにするため、朝早くからお母さんと子どもが一緒に雪下ろしをするのが日課だという家庭もあるようだ。その際によく使われる道具が「スノーダンプ」だ。スノーダンプは、取っ手部分と、一気に多くの雪が運べるダンプカーのような平らな面があることが特徴である。一家に一台と言わず一人一台持っているというくらい、雪国では必須の家庭用品である。このスノーダンプは、主にアルミ製とプラスチック性の2種類があり、大人用や女性用、子ども用とバリエーションも豊富である。アルミ製は頑丈であり、一気に大量の雪を運ぶことができる。一方プラスチック製は、女性にも持ちやすく軽いため、持ち運びも簡単である。

効率的な使用とは

このスノーダンプについて、除雪作業中の事故軽減を目指し、除雪ボランティアの育成などを行っている「NPO法人中越防災フロンティア」(以下、中越防災フロンティア)事務局の大堀和明さんに話を伺った。

□スノーダンプを使うメリットとは?
作業を効率よく行うための道具で、「雪を運ぶ」ために使います。屋根雪では、雪を滑り落とすために使いますし、地上では雪を流雪溝等まで運んで捨てます。

□スノーダンプを使用するときのコツや注意点は?
スノーダンプは、雪かきをする場所(屋根、地上)や雪の状態(柔らかい、硬い)に合わせて、色々な種類のものを使い分けると作業を軽減できます。屋根では小さめのスノーダンプを使います。屋根に対して上向き、下向きで使用すると雪の重みに引きずられ転落の危険があります。屋根に対して横を向いて使いましょう。

雪かきを楽しく学習できる「ユキカキカルタ」

大雪となれば、子どもたちでも雪かきの作業をしなくてはならない。しかし、滅多に雪が降らない地域の子どもたちに、いきなり雪かきを行わせるのは危険である。

そこで、こうした子どもたちに楽しく雪かきについて学んでもらうグッズが「ユキカキカルタ」である。このカルタは、先ほど紹介した中越防災フロンティアが作成したものであり、これまでにもイベント交流の場で使われたことがあるという。

文字だけではなく、絵札があるというカルタの特長を十分に活かすことによって、子供たちでもどのようなことに注意すればいいのかイメージしやすくなっている。

「事故のない雪かき」を目指して

中越防災フロンティアでは、「雪かき道場」を主宰している。この道場は、降雪量が多く集落の高齢化が進んでいる地域で、雪かきをほとんど経験したことがない人たちが、地元の方から雪かきの手本を教えてもらうというものである。「道場」という言葉は、昔からその地域に伝えられてきた雪かきの技術を、次世代に伝授するという思いからつけられたという。

雪かきには、どのような危険が潜んでいるのか。そして、道具の使い方1つにしても、実際に手にとって使ってみなければ分からないことが多い。こうした「道場」を通じて雪かきを学ぶことが、あなたの命を守る1つの方法となる。

(監修:レスキューナウ 文・国際ボランティア学生協会 小野槙子)

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