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防災コラムVol.105

お菓子の保存缶が登場

公開月:2006年4月

お馴染みのあの商品が、災害時用保存食として登場!

災害時用保存食の準備

大きな災害が起こった際に余儀なくされる「避難生活」。小さな子どもからお年寄りまで、様々な年代の人たちが大勢で共に生活する避難生活のストレスから、体調を崩してしまうことがこれまでの災害の中でも課題となった。こうした現状を踏まえ、避難生活をより快適に過ごすためのグッズや食べ物が注目を集めている。

最近では、お湯を入れればすぐに食べられるアルファ化米や缶詰に入ったパンなど、保存食としての機能性や味にこだわった災害保存食が続々と登場している。

今回はその中でも、江崎グリコが開発した「お菓子」の災害時用保存食について紹介する。

あの「ビスコ」「グリコ」が保存食に

可愛らしいパッケージでお馴染みの、おやつのロングセラー商品「ビスコ」や「グリコ」。

阪神・淡路大震災をきっかけに、江崎グリコは保存食の重要性に着目し、お菓子の保存缶を開発した。安全でおいしく、からだにやさしい製品であること、そしてお馴染みの可愛らしいパッケージはたくさんの被災者の方たちを元気付けるだろうというのが開発コンセプトである。

商品開発までの道のり(江崎グリコ株式会社 広報担当の方のお話)

『開発の上で苦労した点は、本当に長期保存できるのかどうかの検査です。研究所で、味、品質が維持できるか、時間をかけて検証しました。また、缶詰にする方法についても苦労しました。弊社は、缶詰に関しては知識がなかったので、資材、製造部門と何度も試行錯誤を繰り返しながら、ようやく製品化にたどり着きました。
「グリコ」「ビスコ」はこれまで多くの方々に愛されてきた商品です。お客様から安心感やおいしさ、栄養成分に対する期待感が高く支持されています。
この保存缶を発売して、「保存食と言えば乾パンが定番だったが、それに比べると食べやすく美味しかった。」というお声や、「慣れ親しんだ商品なので安心して保存食として購入できる。」など好評価をいただいています』

保存食としての商品の特徴

ビスコ保存缶

「ビスコ」「グリコ」の保存缶は、缶の密閉性を高めることによって、商品の長期間にわたる賞味期限を実現した。このことによって、安心して保存、携帯することができる。

商品の特徴は以下の通りである。

【ビスコ保存缶 賞味期限5年】(通常の製品の賞味期限は10ヶ月)
サイズ:直径104mm × 高さ123mm 内容量:30枚(5枚 × 6パック)
「ビスコ坊や」のパッケージでお馴染みの商品。5枚ずつ分包したものが6袋入っているため、家族でわけやすくなっている。クリームをサンドしているので食べやすく、歯が生えてきて間もない子どもからお年寄りまで、みんなが食べやすい。サクサクとした優しい食感のビスコには、乳酸菌が入ったクリームが入っており、栄養価も高い。

グリコ保存缶

【グリコ保存缶 賞味期限3年】(通常の製品の賞味期限は12ヶ月)
サイズ:直径79mm × 高さ115mm 内容量:91g(個包装20袋込み)
ゴールインマークでお馴染みの「グリコ」は、おいしくて可愛らしいハート型。グリコーゲンが含まれ、糖分や脂質、たんぱく質を摂取することができる。規則的に食事をとれないことも考えられる災害時には、エネルギーの摂取がとても重要になる。グリコなら、1粒で15.8kcalのエネルギーをとることができる。ご家庭に、非常用持ち出し袋に常備するのがおすすめ。

楽しく、日頃から防災対策

「防災食」と聞くとアルファ化米や乾パンといったものをイメージするが、「グリコ」や「ビスコ」のように、空腹を満たすことだけではなく、大人から子どもまで親しみのある商品の登場によって、防災対策も楽しみながらできるのではないだろうか。

また、いざと言う時しか食べないというのではなく、いつもどんなときでも食べられるという意味での「常備食」として災害保存食を考えていくこともできるだろう。

(監修:レスキューナウ 文・国際ボランティア学生協会 小野槙子)

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