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防災コラムVol.89

新型インフルエンザ対策のマスクとは

公開月:2006年4月

感染予防ツールには様々なものがあるが、今回はマスクについて取り上げる。

まずは知識の習得から

2008年1月にNHKで放送された「NHKスペシャル シリーズ最強ウイルス」は大きな反響を呼んだ。この放送以降、各種報道などでは新型インフルエンザを取り上げた番組や記事が多くなり、以前にも増して新型インフルエンザに関する知識を習得しやすい環境になってきている。また、こうした報道以外にも専門家によって書かれた書籍も出版されており、これらを活用することによって、きたるべきパンデミック(世界的な大流行)に備えた対応をより具体的に検討することができるだろう。

花粉症用のマスクで大丈夫?

ガーディVマスク

「新型インフルエンザ対策」と聞くと、まず思い浮かべるのが「マスク」ではないだろうか。2002年に中国で発生した「SARS」(重症急性呼吸器症候群)以降、立体型のマスクを多く見かけるようになった。最近は、花粉などによって引き起こされるアレルギー用のマスクも多く販売されている。

しかし、ここで注意しなければならない点は、必ず用途に合ったマスクを使用しなければならないことである。例えば、花粉症用のマスクをした場合、そのマスクはインフルエンザウイルス(以下、ウイルス)を通してしまう。これは、花粉粒子よりもウイルスの方が小さいためで、花粉粒子をブロックすることを想定に作られたマスクではその役割を果たすことができないのである。

「N95マスク」と「サージカルマスク」

ガーディVマスクの構造

新型インフルエンザ対策の中でよく登場するマスクが2つある。それが、「N95マスク」と「サージカルマスク」だ。なぜこの2つが登場するのかと言うと、使用する目的に違いがあるからである。

N95マスクは粒子の侵入を防ぐためのもので、感染の予防に効果的である。一方、サージカルマスクは、罹患者などから出されるウイルスを空気中に拡散させないためのものである。

最近では「ガーディVマスク」のように、光触媒の効果でウイルスや細菌を短時間で殺滅、増殖阻害ができるマスクが販売されている。このマスクは、ウイルスや細菌による外部からの吸入はもちろん、咳・くしゃみの飛散を阻止するのにも役立つ。

マスクを準備する際には、それぞれのマスクの特性を事前に理解することが重要だ。

購入方法は?

一般向けの抗ウイルスマスクは、ドラッグストアーや薬局などで購入できるが、「N95マスク」や「サージカルマスク」は主にネットショッピングを通じて購入することになる。しかし、不当な価格で販売する業者が出てきていることから、製造メーカーのホームページなどで定価を見比べながら購入する必要がある。悪質な業者による販売には、十分に注意しなければならない。

一番の感染予防とは

マスクは感染予防の観点から、1回の外出につき1枚の使用を徹底することが重要である。そのため、備蓄をする量も相当多くなる。いつ、どのタイミングで、どれだけの数を準備すればいいのか、そろそろ検討する時期に来ているといえる。

ただ、「不要不急の外出を控える」「感染者との接触を避ける」、この2つが一番の感染予防であることを心得なければならない。また同時に、これらは他人へのウイルス拡散を防ぐことにもつながるのである。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター専門員 三澤裕一)

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