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防災コラムVol.57

防災用品の売れ筋は?

公開月:2006年2月

10月から一般への緊急地震速報の提供が開始され、23日には新潟県中越地震から4年が経過するなど防災への意識が高まる時期だが、災害への備えはいかがだろうか。今回は防災用品の販売担当者に最近の売れ筋やお勧めの商品などを聞いた。

非常食とトイレが人気

東急ハンズ渋谷店(東京都渋谷区)の9~10月の売れ筋は、非常食と組み立て式の簡易トイレという。非常食では「水やお湯で温めて食べる白米や炊き込みご飯などのアルファ化米が人気」と話すのは売り場担当の内田圭祐さん。ガスが止まってもお湯を沸かせる加熱剤が入った「モーリアン・ヒートパック」はアルミ袋の内側に水を入れ、加熱剤と食材を一緒に入れると、15~20分程度で食材が温まるスグレモノ。このほか温めるためのグッズとしては固形燃料付きの「クイックコンロ」があり、数回の使用が可能。こうした暖をとるグッズを非常食と同時に求める人もいるそうだ。また、従来からの乾パンも依然、衰えぬ人気という。

数日の断水に備える

災害時でも人間の生理現象としてやはりトイレは欠かせない。「ベンリー袋」は便を固める凝固剤が入った簡易トイレ袋で水は必要ない。5枚入り、924円とお手ごろ。断水時は自宅のトイレにセットして使用するタイプ。災害時でなくても525円の1~2回の使いきりタイプならキャンプや行楽の際の渋滞時に使える。同店で最も売れている「せいけつさん」もやはり水がいらず、抗菌消臭剤付きの簡易トイレ。10回、20回、50回の3種類あり、「1人1日5回トイレに行くとして、2~3日断水した場合に4人家族ですと50回タイプがお勧めです」(内田さん)。

扉ロックで飛び出し防止

「耐震ロック 護震くん」

こうした非常食や簡易トイレなどのほか、台所の扉や食器棚の扉が開いて中身が飛び出さないようにする対策も必要だ。皿の破片などで足をけがしてしまっては、避難やその後の生活に支障が出てしまうだろう。「耐震ロック 震護くん」は、揺れを感知すると自動で開き戸の扉をロックし、食器や収納物の飛び出しを防ぐユニークなグッズだ。揺れが収まり家具が水平に戻ると、自動でロックが解除される。

 

家具の固定や水の備蓄も

同店では年間を通して比較的コンスタントに売れている商品として、家具の転倒をつっぱり棒で防止する「マグニチュード7」、天板と家具の上部のすき間が10~20cmでも固定が可能なつっぱり棒タイプの「ふんばりくんZ」がある。このほか、断水用の対策として水のくみ置きができる「ウォータータンク」があれば、手や体を清潔に保ったり、食器の洗浄のほか、トイレ用など多くの用途で使える。10リットルタイプと20リットルタイプがある。

携帯充電付きの多機能ラジオ

「地震感知 充電たまご」

災害時は情報の入手が不可欠だが、「地震感知 充電たまご」は、AM・FMラジオ、LEDライトやサイレン、手動で携帯電話の充電などができるなど機能が充実しており、同店で「最も人気のラジオ用品」(内田さん)という。

ここまで便利な防災グッズを何点も紹介したが、どのグッズを買うにせよ、災害時に初めて封を切ったのでは遅い。普段の生活で試しに使ってみて、正しい使い方・操作方法を知り、暗やみでもどこにあるのか分かるくらいに保管場所も頭に入れておこう。そこまで準備しておけば災害時も安心だろう。食品の場合は賞味期限が過ぎていないか確認するなどして、万一に備えていただきたい。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター専門員 水谷公郎)

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