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防災コラム

vol.
042
落雷に遭わないために

雷の仕組みや危険を理解し、安全を確保する方法を学ぼう。

年間20人以上が死亡

「地震、雷、火事、親父」と古くからいわれてきたように、雷は怖いものの一つに挙げられてきた。ひとたび落雷すると、停電や火災、交通機関のまひ、家電機器の破損など様々な被害をもたらす。ゴルフ中に落雷を受け感電死したり、最近では2007年6月に落雷の直撃を受けた山形市の住宅が全焼し、死者が出ている。年間でも毎年全国で20人以上が落雷により死亡しており、身近に潜む危険といえる。今回は雷の仕組みや基本的な事柄、危険を回避する方法などを紹介しよう。

雷発生の仕組み

雷は暖かい時期に多く発生するが、通年にわたってみられる現象である。では、どのような仕組みで発生するのだろうか。地表で大気が暖められながら上昇気流が生まれ、湿度が高い状態で水蒸気ができる。この水蒸気は上空の高い層で冷やされて雷雲となるが、この雷雲から放たれる強い電気が雷である。雷によって空気は2万〜3万度という高温になり、雲の中にたまった電気が一気に放電すると雷となる。

危険な高いところと平坦な場所

さて、雷の性質はどのようなものだろうか。何といっても、高いところに落ちやすい。何人か人間が並んでいる場合、落雷するのは最も背の高い人になる。また、先の細いとがった部分に落ちやすく、避雷針はこの性質を利用したものだ。

雷は直撃だけでなく、「側撃」という落ち方もする。落雷した雷は側にある物を伝わりながら地面に流れこむ。その途中で、より伝わりやすい部分を通る性質を持っており、雷による死傷事故は側撃を受けたケースが大部分である。大木の近くに避難する場合、根元から1〜2m以内は側撃を受けやすいため、2m以上離れて雷が過ぎるのを待つとよいだろう。この際に、建物や大木などを45度以上の角度で見上げる場所に移動しよう。角度も重要な側撃回避の方法である。

屋外で危険なのはゴルフ場やテニスコート、サッカー場のフィールド上、河原や海岸などの広い平坦地である。こうした場所で立った状態でいるのは危険である。ゴルフクラブやテニスラケット、釣り竿、傘などの長い物は頭上に掲げずにすぐに手放し、建物や自動車の中などに急いで避難しよう。そうした場所がない場合、しゃがんで姿勢を低くし、くぼ地などの低い場所に移動する。また、避雷施設のない休憩所などの簡易な建物では、柱の近くにいると屋根から伝わった雷が飛び移り感電する可能性があることを知っておこう。過去にこうした避雷施設でハイカーが死傷している。

安全な自動車・飛行機など

調理は中断しよう

逆に、「安全な場所」といえるのは自動車や飛行機、電車、バスなどの乗り物だ。なぜなら金属で囲われた物の中に入らずに、電流は金属を伝わって大地に流れこむためである。

野外に出かける時には、事前に天気予報をチェックし、雷雨が予想されていたり、雷注意報が出ていたら外出しないのが一番の安全策だ。それでも、やむを得ず外出し、近くで雷鳴が聞こえたら、一刻も早く避雷施設のある建物に避難するとよいだろう。

屋内にも危険が

コンピューターは電源を切るだけでなく、コンセントも抜く

さて、屋外は危険な箇所がいくつもあるが、屋内はどうなのだろうか。屋外よりはるかに安全ではあるが、100%安全とはいいきれない。家の中でも雷の電流は水道の蛇口や電気器具などを伝わって流れてくることがあり、こうした物を落雷時に触っていると感電してやけどをしたり、死亡することもあるためだ。鉄筋コンクリートの建物も直撃がないため一応安全ではあるが、壁や柱などから1m以上離れ、低い姿勢をとろう。雷は水道管や配水管などを伝わってくる可能性もあるため、調理や洗濯などもやめた方が安全である。同じ理由で、パソコンの電源も切るだけでなく、コンセントも抜くとより安全である。

こうしてみるとレジャー時の屋外だけでなく、家庭でも危険が潜んでいることが分かるだろう。雷を避ける方法を多く知り実践することで被害を防止していただきたい。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター専門員 原田貴英)


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