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桐光学園寺尾みどり幼稚園 インタビュー

小塚 良雄 園長先生桐光学園寺尾みどり幼稚園
小塚 良雄 園長先生(桐光学園理事長)

読売ランド前駅から徒歩13分、閑静な住宅街の中にあります。多摩丘陵の小高い丘の上にある幼稚園からは眺望も素晴らしく、すぐ裏に公園があって木々の緑に囲まれており、子ども達にとってとても恵まれた環境の中にあります。

桐光学園のあゆみ

幼稚園から高校までの一貫教育を目指している桐光学園の前身は、約50年前に宿河原で開設した私塾でした。昭和40年、その地に幼稚園を開園し、その後、昭和47年に寺尾みどり幼稚園をあらたに開園し、同時に学校法人という法人格になりました。その後、中学・高等学校ができ、平成8年に念願だった小学校が創立し、桐光学園はお陰さまで、来年高校創立30周年を迎えます。

園舎の外観

幼小の連携の下に

近年、「幼保一元化」といって、幼稚園と保育園を一緒にしてしまおうという政策的な動きがあります。しかし、桐光学園の幼稚園としては、子どもを預かる機能と小学校の前段階として子どもを教育する機能は、別のものとして捉えるべきだという理念を持っています。本来あるべきプレ教育とは、小学校に上がるまでの間に、家庭から離れて集団生活に対する準備をする場であり、同時に、小学校教育を豊かに受けられる素地を醸成する場です。こうした観点から幼児教育に取り組むことが大切であると考えています。

保育室の様子

意思あるところに道あり

子どもたちが制作したステンドグラス今年、高校サッカー部が全国大会に出場することができました。これは中村俊輔選手が国立競技場で活躍して以来、10年ぶりの快挙です。中村選手が高校卒業後もサッカー選手として大いに羽ばたき、挫折しながらもくじけずに、世界に挑戦し続けている姿は、後輩たちに夢を創造させ、教育的な意味でもありがたいことだと思っています。

桐光学園ではこのように自分の夢を実現するため、一人ひとりの特性を伸ばす適切な環境を整え、教師や仲間との信頼の上に成り立つ教育を目指しています。知力、体力、コミュニケーション能力、その中でも一番大切にしているのは、自己表現力を総合的に培うことです。自己表現ができるということは、ただ単に上手に自分をアピールができることを意味しているわけではありません。まず、自己がしっかりと確立していることが前提条件ですし、その上で、周囲に受け入れられる言動と信頼を築けること、それを達成するには、前向きな強い意志を持ち続けられること。こうしたバランスのとれた総合力が「意思あるところに道あり」を実践していく上で必要不可欠なのです。この学園での生活において、そういった様々な力がバランスよく培われていくことを目指しています。

学校教育と家庭教育の連携の中で

幼稚園の教育というのは、家庭と幼稚園の協力体制の中で行わなければなりません。巷では「親離れ子離れ」といって、早くに自立する方がいいという考えがあるかもしれませんが、まずはじっくりと太い確かな親子関係を築くことが重要だと考えています。桐光学園では中学・高校になっても、野球やサッカーなどのクラブ活動には、みんなそれぞれ父母会があって、それぞれがフル回転しています。例えば、ブラバンや文芸部も毎年のように賞をいただける程になるなど、それぞれのクラブがトップを狙うようになるので、保護者の方も大いに期待し応援してくれています。親として、一生懸命になって打ち込んでいる子どもの姿を見るのも嬉しいですし、また、生徒たちは、先輩たちの様子を間近で見聞きしているので、おのずと勉強もちゃんとやってくれるようになり、保護者は、いつの間にか熱烈な応援団になってしまうようです。入学式・卒業式にたくさんのご家族が参列してくださるのもこの学園の特色です。

子どもの成長の中で、確かに巣立ちや親離れというのはありますし、そのタイミングはとても重要なことですが、気持ちの上では、いつまでも親子は離れてはいけないし、人生の節目で時を一緒に共有するということは、大事なことだと思います。

「選び、選ばれる」教育の場

体操、造形説明会などでもお話をさせていただいていますが、私どもの幼稚園には給食も預かり保育も未就園児クラスもありません。それは、幼児期において集団生活と家庭生活のウェイトのかけ方が特に重要であると考えているからです。

「幼稚園にいる間は、子ども達に幼稚園の活動を思う存分楽しみましょう。同時に、ご家庭にいる間は、子どもと過ごす時間を大切にしてください。」ということと、「お父さま、お母さまも幼稚園にいらっしゃって、子ども達の活動を“垣間”見てください。それはこれからの子育てにとって大切なことです」というのをあらかじめ申し上げ、納得して入園していただいています。

親子で楽しむ幼稚園生活 (1) 〜父母会活動〜

父母会活動親と子ども、教師と子ども、子ども同士、隣人とのふれあいが希薄になりつつある昨今、桐光学園では特に学校教育と家庭教育のあり方を常に考えています。中でも、幼稚園ではお父さま、お母さまにも行事に積極的に参加することをお勧めしています。

たとえば「もちつき大会」では、平日の昼間にもかかわらず、大勢のお父さま達が休暇をとって参加してくれます。おもちつきの講義をお父さま達にしていただくと、最初は照れながらお話しなさっていても、だんだんに乗ってきてアドリブも飛び出てくるほどです。核家族化が進み、自分の子ども以外と接する機会が減ってきてしまったのですが、同世代の子ども達を一緒に見たり、教えたり、取り組むことができるということは、すごく大きな意義があることです。そこには、素朴なあたたかい空気が流れています。それを子どもたちは、我々が感じる以上に肌で感じ取っており、これがとても大切なことだと思います。このような応援団は毎年増え続け、急遽、もち米を買い足ししなければいけなくなる等、嬉しい悲鳴をあげています。

このような企画の趣旨については、入園前から知っていただいて、この幼稚園を選び、参加していただいております。父母会が有意義に活動できるということは、子ども同士のみならず親同士でも親睦を図っていただくことで、子ども達の喜びも広がりますし、父母会のサポートがあってこそ、保育活動がさらに豊かなものに発展させることを可能にします。

寺尾みどり流の幼稚園ライフを楽しんで、親子で密度の濃い時間を過ごしていただきたいと願っています。

親子で楽しむ幼稚園 (2) 〜土曜開園日〜

お父さんと泥団子づくり幼稚園の通常保育は月〜金なので、月2回程度、土曜の午前中に幼稚園を開放しています。小中高の土曜講習制度の幼稚園版ということで作ったのがこの制度ですが、ただ、「幼稚園が開いていますよ」というだけでは面白くないので、親子で幼稚園を楽しもうという趣旨のもと、各回いろいろなテーマで趣向をこらした「土曜開園日」を企画しています。普段なかなか子どもと接する機会が少ないお父さまも、テーマが設定されているので子どもと一緒に遊びやすいですし、子ども達も通い慣れている場所なので、「土曜日にお父さんと一緒に鉄棒の練習をしてもらおうっと」と、日常の延長上にある楽しみ方を見出しています。

望ましい環境を求めて (1) 〜丈夫な体を作る〜

この幼稚園は建物、園庭ともに、子どもたちがのびのびと遊び、成長していくための最適な環境を創り出しています。

特に園庭は子ども達にとって体をつくる大切な場所なので多くの工夫を凝らしたものになっています。子ども達の膝にやさしく風で砂が飛びにくく、水はけのよいクレーグラウンドを中心に、怪我を防ぐためにゴムチップが内蔵された人工芝のエリアや、春になると小さなバッタが現れる天然芝のスロープから構成されています。

園庭で運動する子どもたち

園庭には様々な遊具があり、子どもたちは自由に遊んでいます。これは基礎体力だけではなく、冒険心や達成感、危機回避能力を自分たちの力で五感を働かせて経験的に身に付けていってほしいという願いからです。安全上の最大限の工夫や管理を行った上で、子ども達が勇気をもって高いところに登ってみようと意欲が持てる環境でワクワク、ドキドキする気持ちを大切にしてほしいからです。

望ましい環境を求めて (2) 〜30周年記念館〜

30周年記念館には、1階にアトリエがあり、子ども達の自由な発想を伸ばす空間となっています。粘土細工をしたり、工作をしたり、自由に何をやっても汚れを気にしなくてもいいようになっています。普通の保育室でも製作をしますが、お部屋を変えて行うと気分も変わって、製作意欲もますます湧いてくるのかもしれませんね。

このアトリエは、お母さま達の活動の場にも使われることも多く、ここにある家具は親子でサイズ変更ができるような特製のものになっています。

アトリエ(記念館)と、子どもたちの作品

視聴覚室記念館の2階は視聴覚室になっています。子ども達は、「記念館へ映画を見に行こう」と言って利用しています。映画といっても幼稚園でお見せするものなので、視聴覚教材を使っています。クラスメイトと一緒に楽しめるため、子ども達はお出かけ気分になり、大喜びしています。

このように、様々な工夫を凝らした保育活動を多面的に展開することで、子ども達一人ひとりが、のびやかに、そしてしなやかに成長してくれることを心から願っています。

寺尾みどり幼稚園 HP
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