桐蔭学園幼稚部 鵜川昇 学園長
東急田園都市線あざみ野駅からバスに乗って桐蔭学園入り口で降ります。学園内には幼稚部から大学院まで広大な敷地内にあります。今回は桐蔭学園幼稚部のご紹介です。
21世紀に活躍する真のエリートを育成する目的で、平成13年4月に桐蔭学園中等教育学校を開校しました。これに合わせて、幼稚部・小学部を初等教育学校として位置づけるため、これまでのカリキュラムの見直しと再編を行なってきました。新しいカリキュラムの内容は、中等教育学校との一貫性を踏まえた密度の濃いのであり、使用教材の開発や配当時間等、本校独自の特色あるものとなっています。
学園の校舎。施設・設備などの教育のハード面は、理想に近く充実しております。それらを駆使して成果をあげるためのソフト面もよりいっそうの充実をめざし、確実に実践していく、その集大成が、桐蔭学園です。
遊び生活を通して学ぶ幼稚部
遊びを大切にします。小さないさかいを繰り返しながら、友だちとの交わり方を覚えていく。自分のクラスだけでなく、上や下のクラスの友だちとも仲良く遊べるようになります。- 体を動かす楽しさを体験させます。各人の体力・気力に合ったペースで、なわとび・鉄棒・まりつき・雲梯などに取り組みます。
- リード楽器や打楽器。系統的で無理のない指導で、5歳児全員演奏できるようになります。
- 文字の読み、書き、数えることを指導します。年度始めに初等部の低学年と連絡会議を開き、無理のない努力目標を設定します。
やらなくてはならないことを、実際にやってみる、事実をもって考えることを大切にします。言いかえれば、遊びと生活を通して、経験によって学んでいきます。
校舎・施設・設備は教育をハード面からバックアップしています
明るく広い園舎
園舎は斬新なフォルムの2階建て。1回が年少組、2回が年長組です。各階に2教室あり、教室間には開放的な多目的ホール。そして、2階には広い遊戯室。ゆとりのある光あふれる園舎は、子どもたちがくつろいで学び遊べる空間となっています。
教育力を高める屋外施設
屋外にも教育を支える施設があります。校庭は相当の降雨にたたられても、2時間後には使える即乾性のグラウンドです。校庭の横には水遊び用のプール。そしてアスレチックゾーンも。ここには雲梯、シーソー、滑り台などがあり、遊び道具にこと欠きません。少し離れた所には農園があり、植物栽培と観察ができます。教育空間の隅々まで配慮が行き届いた施設が、教育力を高めているのです。

「夢」を見つける
人間形成の基盤
幼時期の子どもたちにとって、遊ぶことも学ぶこともそして心を動かずことも、別々のこととしてではなく、渾然一体となった体験として受けとめられます。その中から、将来を決めていく、その子なりの人間形成の基盤がつくられます。
夢の芽生え
日々仲間とふれあう幼稚部での生活は家庭生活と同じく、子どもたちが人として成長していく重要な場所です。そこでは丈夫なからだをつくり、生あるものを思いやる心を育み、知性を伸ばしていきます。言わば生きることの基本を身につけます。そして将来の夢が芽生えてきます。それを卒業時の「大きくなったら」という文章に表わします。どんな大人になるのか、夢と希望が躍動しています。
元気に「遊ぶ」
存分に遊ぶがモットー
この時期の子どもの成長にとって、遊ぶことは大きな比重を占めています。ですから、元気に楽しく遊ぶことを最も大切に考え、その手助けをします。1日に1度は必ずアスレチックゾーンに出、思う存分遊ばせます。さわやかな汗は気持ちを清々しくし、その後の学習への集中力を高めます。

遊ぶことが学ぶことの始まり
遊ぶことは子どもの体を鍛え、つくることであり、同時に、ものに触れ、観察することでもあります。例えば、いつもその下で遊ぶ木から多くのことを学びます。夏繁っていた木が秋に葉を落とすのを見て、自然の営みを体感するでしょう。また、拾った落ち葉は子どもたちを数えることに導きます。さらに木や木に棲む虫にかかわる言葉を自然に覚えていくのです。
やさしい「心」を育む
芸術に触れる情報教育
メモリアルホールや遊戯室で開催される多彩な公演、あるいは鍵盤ハーモニカや打楽器を使った音楽教育は、子どもたちの感性を磨き、情操を育みます。
一粒の種にこめられた命
はつか大根などを自らの手で種から育てます。一粒の種が美しい花やおいしい野菜になることを目のあたりにして、子どもたちは自然の恵みと命の大切さを知るようになります。
思いやる心
給食の時には当番の配膳を手伝います。これは自分のしてほしいことを人のためにするのを学ぶ機会になります。給食を作ってくれた人への感謝の念も出てきます。初めての集団生活である園での日々が、おのずと子どもたちに他を思いやる心を植えつけていきます。
丈夫な「からだ」をつくる
無理のない体力づくり
なわとび、鉄棒、マット運動、ボール投げなどいろいろな運動にチャレンジします。なわとび80回、鉄棒は逆上がりといったような種目ごとに努力目標を設定して、取り組みます。ここで大事なのは、子どもの成長、発達は一律でないこと。子どもの個性にそくして早い子は早いなりに、遅い子は遅いなりに頑張ればいいのです。無理なく着実に、が原則です。
いつも元気
子どもは風の子――あまり使われなくなった言葉です。が寒さをものともせず駆け回る子どもは元気の象徴です。炎天下、プールでの水遊び、木枯らし吹く中、グランドでのかけっこは、暑さ寒さに負けない丈夫な子を育てていきます。
基本を「学ぶ」
まとめとしての読み・書き・数える
年長組では読み・書き・数えるの基本を学びます。これは決して先取りの詰め込み教育ではありません。子どもたちが遊びなどを通して自然と学んできた「数」や「言葉」。そのよりよき理解のための整理、まとめとしての学習です。また、幼稚部は一貫教育の出発点であることから、この学習は将来の土台づくりの意味をもっています。それは知識の獲得ということ以上に、学ぶことの習慣化、姿勢を培うものです。
学習目標
学習時間は「言葉」「数」とも1週間でかく1,2時間。目標はひらがなを使って単文を作ることができること。10までの数足し算引き算ができることです。

メモリアルホール
学園内に放射線状に伸びる各校舎の要の位置にそびえ、銀色に輝く円柱を斜めに切り落としたような建物、これが桐蔭学園創立25年を記念して建造された桐蔭メモリアルホールです。その斬新なデザインには、未来都市の建物を思わせるものがあります。
このホールはまた学園の教育的・文化的諸活動の拠点としての役割を担い、同時に学園のシンボルでもあります。儀式的行事の他、音楽、演劇、映画、講演、など各種の催しに対応できる多目的ホールで、学園内で児童、生徒が世界一流の文化、芸術にじかに接したり、自分達の創造的、文化的活動の発表の場として利用できるようになっています。
― メモリアルホール催し物抜粋 ―
2005年
12月・「フィンランドクリスマスフェスティバル」
・チェコ少年合唱団"ボニ・プエリ"
2006年
1月・イッツ・フォーリンズ「霧のむこうのふしぎな町」
2月・劇団かかし座「長靴をはいたねこ」
Back Number
2007年
2006年
- 12月
國學院大學附属幼稚園 - 11月
明星幼稚園 - 10月
桜美林幼稚園 - 9月
東京文化幼稚園 - 8月
武蔵野大学附属幼稚園 - 7月
日本女子体育大学附属みどり幼稚園 - 6月
日体幼稚園 - 5月
さぎぬま幼稚園 - 4月
成城幼稚園 - 3月
國學院幼稚園 - 2月
桐蔭学園幼稚部 - 1月
昭和女子大学附属昭和幼稚園
2005年
- 12月
田園調布ルーテル幼稚園 - 11月
松沢幼稚園 - 10月
ゆかり文化幼稚園 - 9月
東洋英和女学院大学付属かえで幼稚園 - 8月
宝仙学園幼稚園 - 7月
国立学園附属かたばみ幼稚園 - 6月
若草幼稚園 - 5月
相模女子大学幼稚部 - 4月
光塩女子学院幼稚園 - 3月
サレジオ学院幼稚園 - 2月
和光幼稚園 - 1月
聖ドミニコ学園幼稚園


