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東横学園二子幼稚園 インタビュー

東横学園二子幼稚園 波田野久美子 園長先生

東横学園二子幼稚園 園舎今年3月に新しい園舎が完成した東横学園二子幼稚園。50年の歴史を持ち、初代の園長は及川ふみ先生。お茶の水女子大学幼児教育の流れを汲みます。

東横学園二子幼稚園の伝統を感じます。

波田野久美子園長先生にお話をお伺いしました。

幼稚園選びは、上にどのような学校を選ぶかによって違う傾向があります。

波田野久美子 園長先生教育は下から積み上げてくものだと思います、しかし日本の社会は逆ですね。上から下がってくる。本来は下から積み上げて、こういう人になってほしい、というところから出発するのが本来の教育の姿だと思います。

私立小学校は、文科省の学習指導要領以外に私立独自のカリキュラムがありますので、違うテンポで進むようです。そういう意味での安心感が親にあるのかもしれません。逆に言うと、小学校に行かせるためには、幼稚園をどう選ぶ。となってくるのかもしれません。したがって、私立小学校へ行かせたいという希望が全体的に増えてきているのではないでしょうか。

幼稚園選びは、お父さん、お母さんが何を求めているかということが、ご家庭によってかなり違うと思います。

3年間を楽しく過ごし、個性を大事にしつつ、人として生きていくために必要なことを学ぶように育てます。

本園では、伝統的に幼稚園教育として、子供を遊ばせる。決して手抜きをしないで、子供は幼稚園の中で十分遊ばせます。この中で、他の私立小学校に行かせたいが、幼稚園はここで、十分友達と遊ばせたいという方もいらっしゃいます。

エントランスホール卒園後の進路は多様です。公立に行く方も半分強いらっしゃいますし、選択の幅は広いです。決して受験を薦めているわけではありません。

幼稚園としては、ここでの3年間を充実して過ごしてほしい。子供にとって一番楽しい場所であってほしいと思っています。この点は、時代が変わっても変えるつもりはありません。

子供にとって受験勉強は、大人より素直に取り組めます。でも小さいときに経験しておかなければならないことが、ほかにたくさんあると思います。

コミュニケーションをとる

友達と挨拶を交わしたり、遊ぶときは、入れて、遊ぼ、貸してなどコミュニケーションをとるところから始まります。

時には、喧嘩もします。その中から痛さや自分が感じたこと、相手に対する思いやり、優しさなどが育っていく、たくさんの経験ができるところが幼稚園という場所です。

健康な身体を作る

今の世の中便利過ぎるのですね。

握る、ひねる、飛ぶ、走る等、基本的な身体の機能を積極的に使う鉄棒、一本橋、ブランコ、砂場、ジャンプ、こま回し、マラソン、凧揚げ等、たくさんの遊びや運動に取り組んでいます。

小さいときに経験したことは、大きくなってからも苦もなくできます。

手先や足を充分動かす体験をたくさん行うように努めています。

その子のリズムに合った教育で、一人一人を大事に育てていく

個性を大切にして、信頼し認めてあげるとしっかりと自信を持てる子供になります。

年長児(5歳児)位になるとは、成長して自信を持って年少児に接することが出来るようになります。

子供が変わってくれば、幼稚園とご家庭との信頼関係が強くなります。

いままでで一番印象に残っていることは

かつては、幼稚園に入ったときに泣いてしまう子供がたくさんいました。抱っこして、おんぶして、横に抱えてそれでも手が足らない状態になることもありました。

小さな隙間から出て、家に戻ってしまって、お母さんからご連絡を頂いたこともあります。トイレの小さな窓から出て行った子供もいます。

1カ月以上、部屋に入らなかったり、体操を絶対にしない子供もいました。いつも、子供との根比べですね。

しかし、最近では以前のようなこともほとんどありませんね。子供たちが大人に慣れているのでしょうか。

私の教え子で、とてもいろいろなことにこだわりを持っているお子さんがいました。数字は「7」とか「1」とか気に入った数字しか駄目だったり、絶対に好きな友達のそばに座らないと気がすまなかったり等、いろいろなことがありました。

そのお子さんが「僕は、絶対に東横学園小学校に行って武蔵工大付属中学から大学まで行くんだ。」と言っていました。本当に武蔵工業大学を卒業して、就職が決まったときに挨拶に来てくれました。エプロンをおみやげに持ってきてくれたんですよ。小さいときに言ったことをやり通したのですね。すごいですよ。

卒業生たちも気軽に訪れてくれます。大学生とか高校生とか、職員も自分のクラスでなくても子供たちのことをよく知っていますので、受け入れることができます。

いつでも、誰でも戻ってきてください。これも本園の伝統ですね。

先日も、新しい園舎になって、アメリカから戻ってきた大学生が幼稚園に来てくれました。

ひょっこり来るんですよ。卒業生たち同士もお互いに知っていて、いまだにつながりがあったり、お母さんたち同士も長くお付き合いが続いているようです。

本物を体験させたい

1年に1回、本格的な「プーク人形劇」を園で観賞

お弁当でお母さんの味、給食では違った嗜好を体験

みんなが楽しみにしている移動動物園

贅沢とは少し違った厳選したものを体験

最後に

歴史的には、近隣の幼稚園の中では最初にバス送迎を始めましたが、昭和40年代後半に送迎バスを止めた経緯もあります。

最近の道路事情は悪く、保護者が待つ時間の負担もあります。また、幼稚園に着くまでに1時間近くバスに乗ることは、子供にはとても負担です。

子供とよくお話しすることは大切で、お母さんやお父さんとのスキンシップを持てるよい時期ですから、お母さん、お父さんによる送り迎えのよさを尊重しています。

子供を育てる上で、親の都合で便利なことを優先してしまいがちですが、幼稚園で実施されていることは、ひとつひとつが子供のためを思ってのこと、と深く考えさせられる貴重な時間をいただきました。

波田野園長先生、たいへんありがとうございました。

2004年7月21日(水)東横学園二子幼稚園にて

東横学園二子幼稚園 HP
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