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横浜インターナショナル・クリスチャン・アカデミー(YICA)は、関内駅に近い2か所の校舎で幼稚園児から高校生を対象に授業を行っています。インタビュー当日は、横浜スタジアム向かいのYMCAビルを訪れ、学校長のフェデリコ・サンチョ先生に教室をご案内いただいた後、お話を伺いました。
YICAの始まり
YICAの始まりは、サンチョ先生が自分の家族を通わせていた教会の学校でした。現在はグレードスクール(1学年から12学年)だけでも100人の生徒が通うインターナショナルスクールとして規模が大きくなっていますが、生徒達をいつくしむ気持ちは、家族への思いに似ているようです。学校はどこよりも安全な場所、生徒達が安心できる場所で、心を開いて接する事のできる先生たちや仲間と過ごす環境であるべきだ。勉強は教えられるのではなく、学ぶもの。楽しいと思えてこそ学ぶ意欲が生まれる。そういう考えを基本に、勉強だけでなく誠実で責任ある大人になるよう、キリスト教の教えに基づいた心の教育を行い、さらに文化の違いを尊重することのできる真の国際人を育てる学校として、全人的な教育が単なる理想ではなく実際に丁寧に行われています。居心地の良い自由なだけの学校ではありません、詳しく見てみると約束事も沢山あり、子供たちには自分を律する心も求められます。厳しさと愛情と両方をもって教育をする学校なのです。
寺子屋
お話の冒頭に、YICAは様々な年齢の子供たちが一緒に学ぶ『寺子屋』のような場所だと先生は日本語で説明して下さいました。グレードスクールは日本の学校でいうと小中高の12年間に相当します。学年途中での入学も可能で定員は決まっていませんが、1学年にだいたい10人くらいの生徒がいます。生徒達は、学年ごとに別れた教室で全員が黒板に向かって座るのではなく、他の学年と一緒の教室にいながら、小さなグループに分かれて勉強します。違う学年の生徒達と一緒に大勢で行う音楽の授業がある一方で、ほとんどの勉強は、少人数単位でテーブルを囲んで行います。生徒6〜7人に対してほぼ1人の先生が指導に当たっています。上級生の教室の内外にはプロジェクトの発表や工作の作品などが 展示されていましたが、ひとつのテーマを歴史的な側面、文化面などから幅広く自主的に学び、それを発表していく取り組み方は従来の日本の公立学校には少なかったスタイルです。
理科室のような特別教室はありませんが、科学の実験道具、工作の道具などは、数人ずつが使えるようセットされてコンパクトに片付けられていました。グループ学習の特徴を生かし、限られたスペースが上手に使われています。
さらに低学年の教室で算数の教科書を見せていただき、日本の教科書との違いが興味深く感じられました。一桁の足し算の問題ですが、数字を使った一般的な数式、縦に数字を積んだ筆算、そして英単語で数字を書いた足し算(Two + Fiveなど)、3種類の足し算が同じページに載っているのです。次のページに進むと文章題の足し算になります。機械的に数字を足す練習をするだけではなく、文章題の前に、単語を使った計算があるというのが新鮮でした。

黒板には「本日の当番」表がはってあります。一人ひとりに仕事が振り分けられているのです。中でも一番重要で人気のある役割は「ライン・リーダー」です。みんなで移動するときに列を整える係で、幼いながら責任ある仕事をすることで充実感が味わえます。
恵まれた施設

学校の施設として、同じビルの中にジムとプール、カフェテリアがあります。YMCAの施設が時間帯によって専用施設として使えるようになっているという、非常に合理的なシステムです。カフェテリアでは通常メニューと予約制のお弁当が用意されています。特に認められた上級生は、ランチタイムに外出することもできます。
バイカルチャー
横浜インターナショナル・クリスチャン・アカデミーには現在8か国の先生と、約半数を占める日本の子供たちを含め13〜14か国の生徒達がいます。授業は英語で行われますが、英語も話せるバイリンガルになるというだけではなくバイカルチャーつまり複数の文化を身に付けることに重きを置いています。現在使われているアメリカの教科書から、ヨーロッパの教科書に移行する予定もあり、今後、より多彩な文化に目を向けた教育になっていくと思われます。視野を広めて、「私」より「私たち」、さらにどんな人たちも分け隔てなく受け入れるオープンな心をもった本当の意味での国際人が育っていくに違いありません。
絶えず変化を続け成長を続ける子供たちとの生活に心から喜びを感じていらっしゃるサンチョ先生。温かな笑顔で言ってくださった「またいつでもどうぞ。」という言葉は心に響きました。

3月14日(火)
横浜インターナショナル・クリスチャン・アカデミー HP
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