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1904年横浜に開校した東京横浜独逸学園(DSTY)は、東京の大森に移った後、1991年再び現在の横浜都筑区に移転し、昨年学園創立100年を迎えました。
また、今年は「日本におけるドイツ2005/2006」にあたりイッツコムでもテレビ(iTSCOM TV)やホームページ(iTSCOM.net)上で身近なドイツを幅広くみなさんにご紹介していきます。
横浜市営地下鉄仲町台駅に近く、広々としたグラウンドと校舎の一部は電車の窓からも見えます。
DSTYのアドルフ・ライナー学園長にお話を伺うことができました。
ドイツの教育システム
DSTYでは日本に住むドイツ人子弟が本国に帰国したときにスムーズに教育を継続していけるよう、ドイツ国内の教育システムによるカリキュラムに基づき、英語・フランス語・日本語など外国語のクラス以外の授業はすべてドイツ語で行われています。実際、多くの生徒が、3〜4年で日本を離れます。
6歳以下では、先生の言っていることが大体わかる程度で入学が許可されますが、初等科以降については始めからドイツ語が完全に理解できることが大前提になっています。
学園全体で20か国、420人の子供たちが、それぞれ20人以下の小規模クラスで学んでいます。二重の国籍を持つ子供たち(が殆んどですが!)を含めて約40%が日本国籍を持っているそうですが、一時的に日本に移り住んでいるドイツ人家庭、両親がドイツ人と日本人という家庭、ドイツから帰国後子供たちの教育をドイツ語で続けたい日本人の家庭など、さまざまな背景を持つ生徒がここで勉強しています。
ドイツでは16ある各州それぞれ独自の教育システムにしたがって学校が運営されていますが、DSTYはノルトラインヴェストファーレン州のシステムにしたがっています。幼稚園に相当する3〜6歳児のクラスの後は、初等科としての1〜4学年(6〜10歳)、さらに高等科に至る5〜13学年(19歳まで)のクラスに分かれていて、日本の小中高システムとは違います。また、1歳半からを対象に、週に2回のプレイグループというコース(参加者のうち2名以上の保護者の出席が必要です)も最近開設しました。
ドイツでは小学校終了後10歳で、基幹学校、実業学校、ギムナジウムの3種類のコースに分かれて進学します。生徒全体がほぼ1/3ずつ3つのレベルに分かれるのですが、どのコースに進むかは初等科の先生が最終的な決定権を持っています。最も高いレベルの教育を受ける可能性をもったコースに進んでほしいと願うのは、どこの国でも同じようです。ギムナジウムを卒業すると無試験で大学に進学できます。人数制限を設けている大学もありますが、希望通りに入学できることが多いです。DSTYの卒業生もギムナジウムの卒業資格を得るので、ドイツ国内の大学に入学できます。もちろん、日本の大学、それ以外の国の学校に進学する生徒もたくさんいます。
ドイツの校長先生
DSTYはドイツ連邦共和国に認可された在外ドイツ人学校として政府の財政支援を受けており、11人の教員が直接ドイツから派遣されています。学園長の場合も、ドイツでDSTY学園長の募集を知り、同じポジションを希望した他の2人の志願者と一緒に理事会の試験を受けました。12人からなる財団法人東京横浜独逸学園理事会に、誰を選ぶかは任されています。
日本の校長先生と違って学園長も一般の授業を受け持っています。実際、私も、数学、物理、コンピューターサイエンスの授業を9時間担当しています。
イベントへの参加
DSTYの学園祭は一般市民にも開放され、コンサートなど地域住民の参加できるイベントやドイツ語教室の開催などもあり、地域に開かれた学校になっています。
さらに、「日本におけるドイツ2005/2006」という国のプロジェクトが現在進行中であるため、今年9月まで(ドイツの学校は9月始まり)の1年目、10月からの2年目ともさまざまなイベントが開かれています。
1年目には、ドイツのシュレーダー首相、ケーラー大統領を迎え、またノーベル物理学賞受賞者のクラウス・フォン・クリッツィング博士(独)、同じく小柴昌俊博士、メルクGaA社の液晶ディスプレイ技術の開発技術リーダーである樽見和明博士の講演会なども開催されました。日独両国の学生による化学合同実験も企画しました。神奈川県の松沢知事も視察に訪れています。
2005年10月からの2年目にもいろいろな予定があります。ナノマイクロスコープなどを展示する東京のマイクロマシン展に関連した行事、お台場科学未来館で開催中の「サイエンストンネル展」の関連イベントで行う宇宙飛行士の毛利衛館長との実験に参加(12/2)など、科学関連の行事や、コンサート(11/17)もあります。サッカーに関係したイベントも多く、奥寺康彦氏始め日独の有名選手も参加する都内での大会(11/8)、都筑区の子供とDSTYの生徒の試合(12/3)、横浜市内4区のトーナメント大会(6/25)など多彩です。

インタビューで初めてDSTYを訪れ、校舎に足を踏み入れたとたん、聞こえてくるドイツ語と共に、自分が外国に来たような錯覚に陥りました。廊下が広く明るく、シンプルな美しさのある空間です。普段の私たちの生活では、芸術文化や製品を通じて以外になかなかドイツに接する機会はないのですが、短い滞在時間の終わりには飾らない暖かさを感じ、ドイツがより身近な存在になりました。
10月18日(火)
東京横浜独逸学園 HP(ドイツ語)
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