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今回の訪問校は、設立から7年目を迎えたセサミ・インターナショナル・プレスクールです。JR恵比寿駅から徒歩8分。明治通り沿いのわき道を入ると、オレンジ色の二つのドア(EastとWest)が、白い建物に映えて色鮮やかに現れました。
“開けゴマ!”(Open sesame!)
このおまじないに因んで名づけられたセサミ・インターナショナルは、その名の通りオープンドア・ポリシーを貫いています。クラスは年齢に応じて3つに分けられており、(1歳半〜3歳前:トドラークラス、3歳〜4歳:プリスクールクラス、5歳〜6歳:プリ・キンダーガーテンクラス)入学希望者は、原則として誰でもセサミで学ぶことができます。
現在は、各クラス(約10名)の半分以上が日本人ということですが、開校以来セサミに入学してきた子ども達の国籍はおよそ10カ国です。

広がりのあるカリキュラム
学校の中のコミュニケーションはすべて英語で行われます。クラスによって曜日設定は若干異なりますが、基本的には次のような構成です。(プリ・キンダーガ−テンクラスの例)月間カリキュラムは、通常のレッスンに加えて、季節ごとのイベントや日本の行事にも対応した構成になっています。
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
| ジオグラフィー(地理) |
サイエンス(理科) |
アート(芸術) |
ミュージック(音楽) |
クッキング(料理)/テーマ |
テーマは同じでも、クラスによって年齢に応じた取り組みがなされています。興味深かったのは、科目の枠を超えた総合教育というスタイルです。「例えば、ベートーベンの誕生日のある月には、ベートーベンに因んだ事柄について、1週間、曜日毎の科目にそって学びます。ベートーベンが好きなスナックをクッキングで作ったり、生まれた国をジオグラフィーにと発展させたりします。」これに象徴されるように、それぞれの科目をリンクさせて、子供たちに学ぶことの楽しさを体感させ、さらに学習を発展させるという方法をとっています。
経験を活かして
ミシェル・アームストロング校長先生にお話を伺いました。ミシェル先生は7歳の時に母国ドイツを離れ、父親の母国であるアメリカへ移られました。当時はまったく英語が理解できず異国での生活にも馴染めなかったために、いろいろと辛い経験をされたとのこと。その時に子供心に感じたことや、大人になって教える側の立場になり気付かされたこと、これらの経験を存分に活かし、好きな日本という国で未来のある子ども達を育てて生きたい、そのような思いでセサミを設立されました。「伝統的な勉強法は、読むことと書くことを重要視しがちですが、幼い子ども達が知識を身につけていくためには経験が必要です。五感を通じて学んだ知識はちゃんと定着するものだと思います。」と話されていました。
カリキュラムを見ると一目瞭然ですが、「学校に来る楽しさ」、「学ぶ楽しさ」を実感できる“エンジョイ”が、いろいろな所に散りばめられています。ミシェル先生のお話の中に伝度も出てきた“エンジョイ”を、能動的な活動の中からたくさん味わってほしい、そんな先生たちの思いが伝わってきました。
4Cフィロソフィー
セサミでは基本的理念として4つの“C”を掲げています。これは、快適さ(Comfort)、自信(Confidence)、勇気(Courage)、伝達(Communication)を表しています。「私たちは、おうちからおうちに来たような感覚で安心してくつろげる場所を提供しています。快適な環境を提供することで、子どもがいろいろなことを吸収しやすくなり、吸収したことを使って、生とのコミュニケーションもうまくいくようになります。先生たちは子ども達全員に目が行き届くので、それぞれの生徒を勇気づけることができ、一人ひとりに自信を与えられるようになります」と、設立当時から学校を支え続けているカズコ先生が説明してくださいました。

スタッフ
先生たちのバックグラウンドも、大変インターナショナルです。3人の先生からお話を伺いました。カズコ先生はご子息の教育問題が現実となった時に、日本の現状と自分の理想との間にある大きなギャップに直面されました。そして、「義務教育前に、生活の一部としての英語を自然に身につけられる教育の場、国籍に関わらず個人が認え合える人間になっていくための基盤となる場所を創りたい」と実感されます。その後、数々の問題を乗り越えながら、アームストロング校長先生との二人三脚でセサミ・インターナショナル・プレスクールという夢を実現されました。
サチコ先生は、英語への意欲を育んでいくうちに幼児教育を天職と思うようになり、海外での学習、就職経験を経た上で日本に戻ってきて現職に就かれています。シャジア先生は、クエートで生まれ、12歳のときに母国パキスタンに戻られました。その後英語の勉強やパソコンの勉強に没頭されますが、縁があって来日し、多言語能力やこれまでのキャリアを活かす場としてセサミで活躍されています。
地域・卒業生への開放
セサミは、読書の楽しみを共有するために、West館2階のライブラリーを開放し(会員制)、ストーリータイムを設けて絵本の世界を原語で広げようという取り組みも行っています。
セサミを卒業した子ども達の90%はインタナショナルスクール、残りの10%が日本の私立や公立に進学します。既に海外に移り住んでいる子ども達もいますが、毎年恒例の「サマースクール」は、卒業生たちが心待ちにしている“カミング・ホーム”。懐かしい我が家での夏を楽しみに今年も賑やかに多くの子ども達が戻ってくることでしょう。
7月5日(木)
セサミ・インターナショナル・プレスクール HP
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