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学校ニュース      

保護者会

1年まえ組「インターナショナル保護者会」では、みなさんのご意見やご質問を受けた内容を掲載するコーナーです。
教育に関するご意見やご質問など、みなさんのご投稿をお待ちしております。

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ご父母紹介・2人のご父母からご意見をいただきました。

いろいろな英語環境での進学の選択肢がある中、実際にお子さんを進学させてみて、将来どのような路に進んでいるのか。多分これからの進学先をお考えの親御さん達には大変気になることではないかと思います。

今回、インターナショナルスクールにお子さんを進学させた親御さまと、お父さまのお仕事の都合で、アメリカの公立小学校で6年間を過ごし、帰国生として日本の公立の中学に入学したお子さんのお母さまから、現在のお子さんの学生生活をお伺いすることができましたので合わせて掲載させていただきました。

インターナショナルスクールへ入学

日本の小学校4年生から、インターナショナルスクールのアメリカンスクールインジャパンに進学。海外の大学で現在勉学中のお嬢さんのご父母からのお話。

龍野裕道さん

アメリカから帰国して日本の公立中学へ入学

アメリカから小学校6年生のとき帰国して日本の公立中学校・高校に進学し、国立外国語大学で中国語を専攻、今年就職が決まった長女の方と小学校3年生のときに帰国してやはり現在国立外国語大学(英語専攻)に進学した、次女の方。2才のときに帰国した三女、現在中学校1年生の3人のお嬢さんがいらっしゃるお母さまからのお話。

弘美さん

日本の公立小からインターナショナルスクールへの進学を選択されたご父母から 〜インターナショナルスクールの功罪〜

インターナショナルスクールに入学したきっかけ

我が家の長女は小学校4年生の時からインターナショナルスクール(以下インター)に籍を置いており、現在スイスの米系カレッジを転校してハワイ州立大学の4年生です。娘は小学校低学年次に特に海外で教育を受けたわけではなく3年生まで公立の小学校に通っていたごく普通の日本人の小学生でした。インターに入学するきっかけはアメリカで実施されたYMCAのサマーキャンプに夏休みを利用して参加したことでした。ここで一緒になった同級生がインターに通っておりその娘に触発されたことでした。なんとなく日本の公立小学校の教育にあわなかったことを意識させられていた娘は帰国後、インターに行ってみたいと言い出し、小さいころからインターに通っていた友人が多かった私としてはさしたる抵抗もなく、こんなバックグラウンドの娘を受け入れてくれるインターを探したのでした。

当時帰国子女でもなく外国人でもない生徒を受け入れてくれるインターは東京のJapan International Schoolのみでした。そこはまったくの初歩からの英語教育を施してくれる唯一のインターでした。そこで2年間を過ごし、7年次(いわゆる中学から)私たちはカトリック系のインターである横浜のSaint Maurに転校させました。その後St. Maurの中学高校を経てスイス(ルガノ)の米系のフランクリンカレッジに入学し一年後にハワイ州立大学に転校して現在に至っております。

 

インタナショナルスクールのよかったこと

インターに娘を入れて本当に良かったことはやはりその教育システムが個人の徹底的ケアを中心に成り立っていることでした。しかも担当教師が全員そのようなマインドを持っていることでした。この点が日本の教育システムと大きく異なっている点です。日本の教育では学年単位、教室単位のケアになりがちで個人を対象とした徹底的なフォローアップがなされず、この点だけでも年間200万円以上の授業料は十分ペイしたと思っております。

さらに授業の進め方が徹底してどうしてそうなるかを教える内容になっていることでした。これは教科書の構成を見ていてもよくわかるのですが日本の教科書のようにある部分は暗記させるだけになっている部分が徹底して説明してあるのです。

外国語環境に早くから浸らせることは確かに言葉の習得には便利かもしれませんがインターのよいところは、私は言語教育よりも一にも二にも生徒個人個人を教師全員が徹底的にケアするシステムができているところにあると思っております。

 

インターナショナルスクールに入学しての問題点

然るにインターに入れるにあたってもちろん日本の社会的プレッシャー、言語環境の激変など必ずしもプラス要素ばかりとも思えません。現在はそんなことはないかもしれませんが私が娘をインターに入れるに当り地域の公立校をやめることを市の教育委員会に言いに行きました。すると教育委員会は、インターは日本の学校として認められておらず厳密に言えば子供への教育を受けさせる親の義務の放棄で憲法違反であるとさえ言われました。当時そのことで罰金を科す教育委員会もあったとの話もききました。文部科学省のカリキュラムに沿わないものは一切公教育として認めない姿勢には唖然としたものでした。

もうひとつ小学生が突然まったく言語環境の異なる境遇に入っていくことには若干の疑問がありました。確かにフォニックスは音声体系の柔軟な年頃の子供にはフィットするでしょうがそもそも言語体系のしっかり確立していない年頃の子供をある日から突然まったく異なった言語環境に放り込むことは言語体系確立のためには大きな混乱を本人の中に招いたことでしょう。そうした意味で私は普通の日本人が言語教育にフォーカスしてインターを開始する時期は中学生になってからで十分で、かつその方が有益ではないかと思っています。

最後に高額な授業料の問題があります。年間200万円に上る授業料は文部科学省より一切の補助が出ていないことによります。しかし日本の行政は金を出したら口を出すのが通常でそういう意味ではかえって補助金を受けないほうが独自の教育方針を貫けることになってよいのかもしれません。しかし高額の授業料もさることながら日本の教育システムに比べても数々の長所のあるインターでの教育実績を是非日本の教育システムの一環として早急に認めてほしいものです。日本の従来の教育とインターの教育が競争してよりよい教育システムになっていくことが理想的ではないかと思います。

 

インターナショナルスクールをお考えの方へ

最近の人気を反映してインターは非常に隆盛で新興のインターが続々と登場しているようですが、それらのインターがすべて生徒のケアに十分気を使っているのかは不明です。インターに子供を任せたものとしてインターの良さは十分に認識しているつもりですが子供をインターに入れるにあたってはくれぐれも言語教育のためだけでこれを決めることのないように留意されるようお願いしたいものです。

龍野裕通さん

 

アメリカからの帰国生のお母さまから

アメリカの学校事情で感じたこと

アメリカでは、公立より私立の学校が優秀です。アメリカに行って感じたことは、日本の教育課程の素晴らしさです。どんな学校でもどんな先生についても、一応の基準という物があります。アメリカにはそのようなものはありません。学校にもありませんでした。子ども達に教える内容は、先生個人に任されているのが実情でした。

我が家の場合、長女5歳、次女2歳でシカゴに連れて行きました。2年後、ロサンジェルスに転勤、4年ほどいました。公立中学から公立高校へは普通枠で入学しました。長女は、日本語の覚束なさや、半年後の中学入学のことも考えて、神戸大学附属小学校の帰国子女クラスに入れました。その学校の帰国クラスは4年生からのみでしたので、3年生の次女は地元の小学校に入れました。
毎日機嫌よく通ってくれることが、何より嬉しいことでした。まだ2歳の3女に手が掛かることもあって、こまごまとした気遣いをしてやれなかった2人です。半年後には震災に遭い、生活の落ち着きを取り戻すことに夢中でした。ですから、海外から帰国されたお子さん達をお持ちの方には、充分な情報をご提供できないかもしれません。
アメリカでは、小学校だけでしたので、学力よりも学校に楽しく通ってくれさえすれば、親はとても喜んでいましたが、中学生・高校生のお子さんをお持ちのご家庭ではかなり深刻そうでした。父親一人をおいて、息子を連れて母親が帰国することも少なくありませんでした。ニューヨークの日本の系列校に入れるからと、アメリカ内別居をしたご家庭もあります。概して、娘より息子を持つ親のほうが、自体は深刻だったようです。日本人社会の縮図を見るようでした。もう一昔前の話ですが…。

 

基本となる言語が大切なのでは

アメリカに住んでいたというだけで、子どもがバイリンガルになっていいですね。とよく言われますが、本当のバイリンガルにするには、本人並び親の並々ならぬ努力が要ることでしょう。

我が家の長女(22歳)は、未だに三女(11歳年下)よりもことわざや言い回しの日本語の使い方がとても下手です。長女は三女の言い回しに時々感心しています。小学校6年間が丸々抜けていますので、日本語の基礎が入らなかったのです。次女は小学校3年生で帰国してきましたので、まだ随分とましな日本語ですが、物の考え方は日本人離れしたところがあります。ハンバーガーとコーラで育った子ですから、致し方ないのかもしれません。

親から見れば、長女の日本語は幼稚で、英語も幼児語のまま残っているようなところがあり、彼女の言葉でのトラブルエピソードを数え上げたましたら限がないほどです。話していても何語が飛び出すやら…。頭で考えているのが何語なのか親でも分りません。

特に物事を考えるときに、何語で考えるのかと言うことは、子どもがどの文化を身に付け、何処に自分の居場所を見つけるのかということと、大変強く結びついてくることだと思います。
子どもは言語を頭でなく体で身に付けていきました。ただ言語を話せるようになるだけではなく、その子の文化となって身についていきました。

アメリカにいた時、日本人として意識して子どもにしていたことは特にありませんでしたが、自然と家の中は日本式にしていました。勿論話し言葉は日本語で、これは確かに意識していたかもしれません。友達や学校の影響のほうがはるかに大きく、凄い速さで英語が入っていきましたので。もっとも親のほうは、日本語でないと話せませんでしたが。文化の面では季節ものの風習などは、親の懐かしさもあって、なるべく欠かさずできるだけしたものです。

 

日本に帰国して

三女がようやく今年、中1になって、英語の勉強を始めました。2才前にアメリカから帰ってきたので彼女はもちろん英語は話せません。どんな英語教育を受けるのか、少し楽しみにしているところです。姉達は英語が得意でしたので、日本の大学を選択するときにその特技を生かした進路を選択した経緯がありますが、三女は日本人として普通の教育を受けてきましたので、別な道を見つけて欲しいと願っています。英語ばかりが必要だとは思っていません。

長女は、何とか就職が決まりました。外大で中国語を専攻しているのですが、本人は自分の英語力がどれほど社会で通用するかとても心配しています。

社会人としてやっていけるのかと、親として心配もしていますが、幸い打たれ強い性格でもありますし、今までの度重なる引越し・転校でもめげなかった、彼女の運の良さを信じたいところです。

今思えば、日本の中学高校では、はっきりと自分の意見を言うことが良くないことかと、悩んだ時期が二人共ありました。帰国子女だという目で見られることが一番イヤだったようです。
でも良かったこともあります。英語の勉強に困らなかったことでしょうか?本人達にしてみたら、それなりに頑張っていたのだと思いますが、アメリカでの経験が無い方に比べたら、きっと楽をしていたのだと思います。

子ども達を見ていましても、環境が非常に大きくの影響しています。どんな学校が一番我が子に良いのか、それを考えるのは常に大変難しい問題でした。

私たちは、幸いなことに、幼稚園以外は公立で現在に至っています。私たちは、あまり深く進学する学校のことを考えていなかったのかもしれません。しかし、英語環境に親の仕事の都合でどっぷり使ってしまった二人はやはり、英語を生かした道を選択したことは事実です。

弘美さん

 

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