1年まえ組トップへ1年まえ組

幼稚園初等部中等部インターナショナルコンテンツ
トップページへコンテンツトップ
  • 桜井先生
  • 佐々木かをりコラム
  • えほんとおもちゃ
  • 銀八教授のレター&エッセイ
  • イベント・講習会

桜井先生の「道草しながら」

桜井先生のプロフィール

キャンプネーム

今回のお話は国際自然大学校の機関誌『OUTFITTER』1997年2月号に掲載した雑記帳の再掲載です。
ただし、2011年10月25日に加筆しました。

皆さんご存知ですか?私のキャンプネ−ムはドラキュラといいます。
国際自然大学校ではキャンプの参加者はもちろん、指導者にも皆このキャンプネ−ムをもっています。多くのキャンプでこのキャンプネ−ムのシステムが(システムというほどのものではないかも知れませんが)採用されています。
ではなぜこの『キャンプネ−ム』というものをつけるのでしょうか。「いつもの名前でいいじゃないか」と言われそうです。またキャンプネ−ムが学校で呼ばれている名前と同じ子どもも出はじめて来ています。そこで私なりになぜキャンプネ−ムなのという話をしてみようと思います。

『キャンプネ−ムは可能性への窓』
皆さんはお子さんをどう呼んでいますか。私は本名が桜井義維英(さくらいよしいえ)ですから、父や母には「よしいえ」と呼ばれていました。何をしてもよしいえです。当たり前ですね。友人には「桜井」と呼ばれてきました。長い間そのように呼ばれ、「よしいえ」と呼ばれたときには父や母に呼ばれたときと同じ反応をしてしまいます。「桜井」と呼ばれればそのように。すなわち呼ばれ方によってそこで取る態度が定義付けられてしまっているのです。
日常生活から離れて、自然の中で生活をするキャンプを考えてみましょう。家で呼ばれる名前で呼び、お父さんやお母さんと同じように叱ったなら、子どもは家でとる反応と同じ行動をしてしまうのではないでしょうか。
そこでキャンプネ−ムなのです。この名前だと、家や学校ではできなかったこともできるかも知れない。少々怒られても「なにお〜!」と発奮できる。自分が自分であることにかわりはないのですが、新しい名前を持つことで、できるかも知れないという可能性を子どもに持たせてあげたいのです。いつかは自分の名前とキャンプネ−ムのギャップを埋めなくてはいけない時が来ます。 ですからキャンプネ−ムは丁寧に本人が気に入った素敵な名前にしてあげたいと改めて思っています。
『キャンプネ−ムで自分発見』
私は20年あまり、ずっと同じキャンプネ−ムでした。しかし最近、キャンプネ−ムを変えてくれという子どもがいます。これもいいのではないかと思います。キャンプネ−ムを変えて、また新しい自分発見の旅に出るのです。そんなふうにして一つ一つ大人への階段を登っていくのではないでしょうか。そして最後に、自分が親からもらった名前の「自分にみあう自分」を作りあげていくのではないでしょうか。

ページトップ