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駒大経済銀八教授のWarm Heart Lecture

銀八教授(福原好喜)のプロフィール

銀八教授の本

新渡戸稲造晩年の苦悩−憂国と愛国の間で−(30)

“Poor Old Nitobe”

彼は6月1日の日記に次のように記している。

1932年6月1日 水曜日

午後、 ニトベ博士来訪。 長時間、 彼と日本の軍部について話し合う。“Poor old Nitobe”お気の毒なニトベ老人は昨冬、日本の軍国主義者は、中国の謀反将軍と同じように日本にとって危険であると言明したため、軍部の指導者たちに謝罪するという、屈辱的立場におかれたのである。

ニトベ博士は言った。日本の自由主義思想の流れは、今は口も開けず、何を言うこともできないが、やがてヒステリーの嵐がすぎれば、遅かれ早かれ再び息をふきかえすであろうと。

また彼は率直に言った。満州はいずれ、三千万の中国人が、外部の征服者による同化策に対して、被征服者が常に示すのと同じ頑強さをみせることは疑う余地のないことだと。

Photo by 飯田純一


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