第7回 『「銀八先生」心の手紙』(日本文学館)を読んで−先生、自分が好きになりました
先生、自分が好きになりました
福原先生っ!私、この本を買ってすぐにパラパラっと開いたある1ページを、なんとなく読んでみたんです。そしたら、続けて全部スラスラっと読んでしまいました。本嫌いの私にとっては、びっくりする出来事でした。特に第1章の小学生への手紙では、福原先生の優しい言葉遣いに久しぶりに優しい気持ちになれました。優しくできるって、すごいことですよね。最近の私は、学校、バイト、遊びに追われて、家にいることが少なく、人に対して優しい気持ちや広い心で接することができていなかったのかもわかりません。それから加えて、私の周りの人たちもカリカリしすぎだと思います。
先生のように、小学生にコスモスを見せてあげたり、蛍を一緒に見に行ったり、ミカンをあげたりなんて、並みの大人には決してできないと思います。私だって、そんなに小学生や知らない人たちに優しくできる自信はありません。改めて先生の偉大さに、びっくりするばかりです。あと、手紙ってやっぱりいいなぁと思いました。最近は、携帯のメールで友達とのコミュニケーションを取る時代になっているため、手紙ほど心がこもっていない気がするんですよね。それってダメですよね。その点先生は、小学生達といろいろ体験を通して深くつながりを持ててうらやましいです。
次に第九章の拝啓「銀八先生」―教師への手紙―では、こんなことを思いました。学生みんなが先生の本を読んでから先生のウォームハートを理解し始めたような気がします。私も、その中の一人になりました。授業中に本題に入る前に先生が話しているのは、この本を読む前は正直どうして、こういう話をしているのか疑問でした。しかし今は、先生の考えや人柄すべてを受け入れることが、できるようになりました。
ちょうどこの本を読んだ頃、すごく辛いことがありました。自分が相手の気持ちを考えずに行動した結果なのですが、何でそんなことを、してしまったんだろうと悔やんでも悔やみきれません。しかし、この本を読んで温かい気持ちを持てるようになった今の私はやはり考え方が違っていました。正直今までの私なら、同じようなことがあっても、ある程度考え、すぐに忘れてしまったり、そのまま流してしまったり、深く考えもせず、人のせいにしたり、本当にダメなやつでした。しかし、今の私は深くそのことを考え、反省し、かなり凹んで悲しくて、泣きたくなりました。それに今はその人に対して償いの気持ちでいっぱいになっています。私が、一人反省したところで、その人には誠意が伝わらないと思うけれども、私自身前進できた気がします。私とまた、これからその人と付き合っていく上で少しずつでいいから許してもらいたいと思います。真剣に向き合えば、できることだと思います。そんな風にプラスに思えるようになったのも銀八先生のおかげです。銀八先生に感謝です。それから今、忙しい自分の心の中にも、すごく余裕ができている気がします。心があったかいです。実際今まで、人を思いやる気持ちなんか、そんなに深く考えたことなんて恥ずかしながらありませんでした。けど今は、人を思いやれないなんて考えられません!この本を読んで自分自身を見直せた気がします。こんな本に出会えた自分は幸せです。銀八先生ありがとうございました。これからも私は、ウォームハートの精神を決して忘れません。今は、先生の話を早く聞きたくてたまりません。毎回の授業が楽しみでたまりません。銀八先生、私頑張って誠意を尽くしてみますね。悪いのは、私なんだから逃げちゃだめですよね。なんだか今の自分大好きです。私今まで自分のこと一度も好きになったことないんです。大嫌いでした。けど今は、人の気持ちを考えるのが楽しいし、人と話すのが好きになりました。これからの私は違いますよ!銀八先生見ててください。これから先絶対ウォームハートの精神を貫きます。もう人との付き合いに妥協しません。最後に銀八先生!こんな自分になれたのは先生のおかげです。本当に感謝です。これからも先生の講義をまじめに受け、多くのいろんな知識を身につけて生きたいと思います。
Photo by 飯田純一
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- 新連載「Warm Heart Lecture」を読む
- 第36回 教え子の突然の訃報に接して
- 第35回 義を見てせざるは勇なきなり
- 第34回 友への手紙
- 第33回 百姓であること、教員であること
- 第32回 大盤振る舞い
- 第31回 援農隊に参加して
- 第30回 明子ちゃんへ
- 第29回 明子ちゃんからの手紙
- 第28回 コスモスの土産
- 第27回 安佳里ちゃんへの手紙
- 第26回 安佳里ちゃんからの手紙
- 第25回 「田舎の夏休み」の花奈ちゃんへ
- 第24回 心の教育
−新渡戸稲造、遠友夜学校 - 第23回 牛の涙
- 第22回 新渡戸稲造と唐人お吉
- 第21回 真面目の不徳
- 第20回 千種台中学校の皆さんへ
- 第19回 一緒に育とう乙女の恋心
- 第18回 お元気になさってますか?
- 第17回 ホタルに寄す
- 第16回 最長不倒記録
- 第15回 王様を育てる
−農民教授の農産物 - 第14回 心の中では悩み苦しんで
- 第13回 「ふぅ〜」が多いのです
- 第12回 福原ゼミナール十訓
- 第11回 「総理に忠告す」を読み終えて
−大学をやめようかと - 第10回 「総理に忠告す」を読み終えて
−心の中に入ってきた人 - 第9回 「総理に忠告す」を読み終えて
−憂国憂民の情 - 第8回 精神的に病んで
- 第7回 『「銀八先生」心の手紙』を読んで
−先生、自分が好きになりました - 第6回 遠い春
- 第5回 ウォーム・ハート宣言
- 第4回 阪神大震災と私
−幻の広告 - 第3回 手向けの花
- 第2回 さらば銀八先生
−卒業生からの手紙 - 第1回 ガンバレ山古志小の子供達


