第175回 愛してるよ、と抱きしめる
子どものこと、しっかり抱きしめることがありますか? 子どもに「愛してるよ」なんて、言ったことありますか?
私は、ものすごく意識して、子どもたちを抱きしめたり、愛ししてるよと言ったりしています。奇妙な感じにおもえるかもしれないけれど、子どもは、抱きしめてもらって嫌なことはないのだろうと思っているのです。しっかり抱きしめて、「いい子だね」とか、「愛してるよ」とか、「かわいいねえ」などと言います。胸と胸がしっかりつくように、深く抱きしめる。ときどき「やめろよーー」なんて、言われることもありますが、それでも「だって、愛してるんだもの」などというと、子どもは、照れながらも、ちょっと気味悪がりながらも、私からのメッセージを受け取っていると感じます。
子どもたちにとって、そして、大人だって同じですが、愛してもらっているという安心感は心の安定につながります。自分のことを大切に思ってくれている人がいる。自分の事を愛してくれている人がいる。そんな安心感が、前向きな行動や、発言、やる気を生みだしていくのでしょう。
兄弟がいる場合、特に、上の子をたくさん抱きしめてあげるといいでしょう。意識しないと、下の子ばかりに目がいったり、声をかけたりしがちです。意識しないと、上の子は後回しになってしまうことがあります。そうすると、上の子は心配になる。自分より弟、妹の方が愛されているのではないか、と。心配だから、ちょっと意地悪をしてみたり、ちょっと困った子になって親の気持ちを引こうとしたりします。だから、意識して、上の子を抱きしめる。下の子より多めに上の子を抱きしめて、「愛しているよ」「かわいいね」と言うのです。「一緒に、弟を、妹をお世話しようね」と。そうすると、上の子は安心して、親と一緒に下の子を可愛がるでしょう。仲間外れどころか、お母さん、お父さんチームの一員となったのですから、嬉しくなって、下の子のお世話をしてくれるのです。
小学生になっても、中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、親に愛されているということを言葉でも、肌でも、感じることは大切です。ちょっと意識して、ギュッと抱きしめたり、「ワー、有難う。愛してるよ」などと、言葉にしてみてあげてください。親は、恥ずかしがらない。心を伝えましょうね、今までよりもっと頻繁に。


