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佐々木かをりコラム

佐々木かをりさんのプロフィール

佐々木かをりの本

愛があれば、大丈夫

いよいよ今回で終了となるこのコラムは、全部で332回目。13年10ヵ月書かせていただきました。ありがとうございます。当時息子が5歳、娘が小学校中学年。その息子はこの春、高校を卒業し、娘は社会人です。ずいぶん長い年月が経ったなーと思います。

最初にご依頼を受けた時、「1年まえ組」というタイトルにした理由を伺い、受験だけで頭がいっぱいという親たちへの温かいメッセージになるといいですね、「お受験熱」は馬鹿らしいし、自由な子育てについて書いたらいいですね、などと担当の方とお話ししたことを思い出します。

子どもが「良い環境」で学習することはとても大切で、そのために、学校を選ぶことや、熱心に勉強する環境を整えること、いい友達や先生との出会いをつくることは親の重要な仕事の一つです。しかし一方で、ある学校に入学したから、卒業したからといって、その人が優れているわけでもなければ、その人が、いわゆる「活躍」をするわけでもありません。

私にも答えはないし、私の子育てが良いかどうかもわかりません。でも大切なことは、子どもが自分の持つ可能性を、伸ばしていくこと。大人は子どもたちに、たくさんの選択肢を見せ、子どもたちが自由に選べるようにしていくことでしょう。そして毎日抱きしめ、毎日愛してるよと言ってあげる。これが、一番の子育てかな、と思っています。

愛を受けて、子どもたちは笑顔で、育つのです。
愛を受けて、子どもはやる気を出すのです。
愛を受けて、子どもは、新しいことに挑戦しようと思うのです。

スイスのジュネーブで、111国籍の子ども達が通う高校を卒業した息子は、すっかり「ハグ」の文化を身につけました。私が空港で出迎えるとハグ。朝、行ってきますといって、ハグ。夜、おやすみなさいといってハグ。保育園や小中学校の頃は、もちろん私が毎日ハグしてキスしていましたが、高校になった今も、毎日何度もハグができるのは、幸せです。それに、昔は私がハグしてあげていたのに、今や、私が息子にハグしてもらっている! 私の方が幸せになります。肌に触れることや、愛の言葉を使うことは、何より大切な教育だと思います。子どもが何歳だとしても、あるいは、親が何歳だとしても、たくさんハグしましょうね。

子育ては20年プロジェクト。いい時もあれば、課題山積という時もあります。でも、大人になった自分の子どもが、何らかのプラスを社会にもたらすなら、その子育てはうまくいったということで、長期視点で対応しましょう。私たちは、未来を作る一大プロジェクトを担っているのですよね。毎日、愛してるよと、言いましょうね。毎日ハグしましょうね。

今、私はアメリカ、カリフォルニア州バークレーにいます。息子が大学入学、今日から大学が始まりました。アメリカでは大学入学が、子どもが独り立ちする時。大学から親に送られて来るメールにも、「Letting go」と題して、子離れのための様々なサポートが書いてありました。高校3年までが子育ての期間。子育てを終えて、大学に送り出す親たちに向けて、子離れについてや、喪失感、感情の揺れの対処方法が丁寧に書かれているのです。どの国でも、皆一緒ですね。

13年10ヵ月、本当にありがとうございました。また、別の形でお会いすることができたらと思います。この頃はちゃんとブログを毎日書いていますので、ぜひこのあとは、私のブログを読んでください(佐々木かをりブログ:http://www.kaorisasaki.com/)。アメリカの大学が教える「Letting go」のアドバイスもブログに書きました。長い間ありがとうございました! 一緒に、親でいることを楽しみましょうね。

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