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中学受験Q&A      

第37回 小野学園女子中学・高等学校 長谷 良一先生のご紹介

せんでん[先生伝言板] 品川女子学院中等部・高等部 平川 悟先生
平川 悟先生

小野学園女子中学・高等学校の長谷先生よりバトンを受け取りました品川女子学院 広報部長 平川悟です。長谷先生からはアイデアと行動力、誠実さを大切にする姿勢など、たくさんのことを勉強させてもらっています。

 

社会で活躍する女性を育てる

私が勤めています品川女子学院は、大正14年に開設された荏原女子技芸伝習所をもとに、翌15年荏原女学校として設立されました。現校長の曾祖母である漆雅子が初代理事長、内閣総理大臣を務めた清浦奎吾(けいご)の夫人、清浦錬子(とうこ)が初代校長です。

社会で活躍する女性を育てることを目標に、品川の地で82年になります。

私たちは世界をこころに、
能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、
才能を伸ばし、夢を育てます。

これは「ミッション」と呼んでいる教育目標です。「世界」「能動的」「日本」「女性」「教養」「才能」「夢」。これらがキーワードになっていて、品川女子学院ではこれらにかなった教育活動をおこなっています。

品川女子学院・玄関

 

常に見直し、改善する姿勢

ライフデザイン教育としてのキャリア教育や、企業や大学と連携して学校と社会とをつなぐ授業や講座などが取り上げられることの多い本校ですが、各教科の授業や進路指導、進学指導についても各教員が工夫を凝らし熱心におこなわれています。ちょうど今頃は2学期後半からおこなってきた次年度に向けた教科シラバスの見直し作業が終わる頃です。

そのほか毎年さまざまな改善がおこなわれます。次年度は1年生のクラス数を増やして、一クラス当たりの人数を減らしたり、中等部の英会話を2分割少人数にしたり、英語・数学での習熟度授業を展開したりする予定です。各教科会や教員の裁量が比較的大きく、学校が良くなる提案を教員がしやすい風土というのも本校の特徴だと思います。

品川女子学院はさまざまなことに挑戦する姿勢を大切にした学校なので、日々刺激を受けています。仕事をしていて楽しいことを書いていきます。

教室清掃中/プレゼンテーション中

 

熱意あふれる同僚に囲まれて

職員室前の廊下/カフェテリア

学校ホームページには保護者向けのページ(パスワードがかかっていて外の方は見られないのです。ごめんなさい)があり、各担任がクラス報告を週に一度の割合で書いています(学年主任は月に一度)。これを読むと各学年でどのような動きがあるかがわかります。また、各担任が日々どのようなことを感じながらクラス運営をしているのかを知ることができます。これが私の楽しみの一つです。毎日更新している教員(校長もホームページで日記を公開しています)もいます。担任は年に5回の生徒面談があり、年に2回の保護者面談もおこなっています。保護者会や懇親会、保護者企画の授業参観などもあります。

また、職員室前の廊下には作り付けの机とホワイトボードがあり、勉強に関する質問やクラブや委員会の相談など、朝・昼・放課後、いつもにぎわっています。

お昼休みは担当の委員会があったり生徒の対応をしたりするので、昼食は3〜5時間目にとることが多いです。私はカフェテリアを利用することが多いのですが、教員や事務の方々と情報交換をする貴重な時間となっています。学年の動きや生徒のこと、クラブや卒業生の話など話題は多岐にわたります。

アンケートでは「教員の熱意」で特に高く評価いただいている教員集団に身を置いて、日々勉強させてもらっています。

 

海外留学生との関わり

本校には生徒が国際性を身につける機会として、中学3年時にニュージーランドへの修学旅行や希望者が行く海外研修や留学があります。また「海外研修や留学は全員がいけるわけではないから、かわりに留学生をたくさん呼んでしまおう」という「留学生受け入れプログラム」があります。約10名の長期留学生をアジア・オセアニア・欧米から広く受け入れ、校内・校外さまざまな場面で生徒たちと交流しています。留学生は高校1年生の各クラスに所属し、普段はホームルームクラスの授業をうけ、日本語の授業の時は取り出し授業を受けています。時には中等部の地理や国語の授業に参加し、自国のことを話したり、日本を知るさまざまな校外授業にも参加したりしています。

私は留学生の日本語の授業を担当しています。国語と日本語では教え方も用語も違い、難しい部分もありますが、留学生に日本語や日本の文化を教えつつ、海外のことを直接聞けるのでさまざまな発見があり、たくさんの刺激を受けます。来日時にはひらがなの読み書きも不十分でたどたどしい日本語だった留学生が、10ヶ月後に帰国する際にはしっかりとした日本語で別れを告げて帰国します。毎回しみじみと感動するとともに、少しでも多くの生徒たちが世界中の同世代との交流を通じ、お互いに友好を深めて未来に向けた意識を持ってくれるだろうと信じています。やりがいのある仕事です。

留学生の授業/日本語発表会クイズショー

 

生徒の意外な一面を見るのが楽しい

9月におこなわれる文化祭「白ばら祭」は、体育祭・合唱祭と並ぶ3大行事の一つです。白ばら祭では教員企画というものがあり、教員がアイデアを出し、有志生徒を募集しておこないます。

文化祭 有志企画「プリクラdeモナリザ」

数年前には生徒と一緒にピタゴラ装置を作りました。今年度はプリクラでモナリザを製作しました。有志企画なので、クラスの企画や部活動の発表、委員会と掛け持ちして参加する生徒もいます。特に今回責任者となった生徒は忙しい中、バランスを取って参加していました。夏休み前から相談や準備をし、夏休み中も登校。2学期が始まっても忙しい合間を縫っての製作でした。最初のうちの話し合いは私も一緒にしていましたが、途中からは私の手をほどよく離れ、生徒が主体となって作っていき、無事に展示できました。生徒が物を作っていく過程やその時々にある相談や工夫、完成した時の達成感を味わっている様子を見るのが教員企画のやりがいです。

今回のモナリザ企画には後日談がありまして、冬になり合唱祭のシーズンの朝、講堂に用事があって行ったところ、モナリザ企画の責任者がピアノを弾いていました。合唱祭では伴奏担当になったのかと聞いてみたところ、ただ自分の練習で弾いていたとのこと。朝から講堂で独りでピアノ。いつも元気で活発な生徒の意外な一面を見た気がしました。

体育祭/合唱祭 教員合唱

 

国語の授業を通じて

私の教科は国語です。今年は一年生の国語演習を担当しています。原稿用紙の使い方から教え、人に伝えることを目標に、さまざまな文章を書いてもらいます。生徒の文章を添削しますが、基本的には褒めて伸ばすことを心がけています。テーマに対してさまざまな視点が出てくるのもおもしろく、書けば書くほど生徒たちは上達していくので、それを見ることに喜びを感じます。個性的でない生徒は一人もいないので、生徒には自信を持って自分の考えを表現してもらいたいと思っています。

国語の授業

古典を教えるときは必ず生徒に聞くことがあります。「今あるもので、千年後に残っているものは何でしょう?」という質問です。というのも『源氏物語』がちょうど千年くらい前の成立だからです。『源氏物語』を知らない生徒はいません。「ここまで読み継がれてきたこと自体に価値がある。千年にわたって読み継がれてきた作品にどのような価値があるかを知るためにも、一緒に古典学習に取り組もう!」と話します。古典作品にも当然作者がいますし、それを面白いと思って次世代に伝えた人たちがいます。そのおかげで私たちの目の前にあります。世の中の変化は十年後ですらわからないほど激しくなっていますが、古典の時間には同じ作品に関わったそれぞれの時代の人に思いをはせ、長い時間を経て自分の目の前に現れた作品の醍醐味を味わってほしいと思って授業をしています。

 

IFCの顧問

受験当日に配ったメッセージ付きカイロ

IFCとは「インフォメーション&フレンドシップクラブ」の略です。受験生のお手伝いをするクラブで、オープンキャンパスでは校内ツアー、文化祭では制服の歴史の紹介、先日終わった入学試験では入り口で受験生に使い捨てカイロを配りました。カイロには受験生を励ますメッセージカードが付いています。全校生徒に呼びかけて書いてもらい、それを貼るのもIFCの部員の仕事です。1年生〜5年生まで仲が良く、週に一度集まっておしゃべりをしながら活動しています。上級生が下級生の面倒をみている様子を見るのも中高一貫校ならではの光景です。他のクラブと兼部している生徒もいますが、「自分も受験の時にお世話になったので、今度は受験生のために」という気持ちがうれしいですね。

 

最後に

次世代を担う生徒たちが社会に出て壁にあったった時、学校生活で身につけた判断基準や楽しい思い出、かけがえのない友人たちが、きっと心の支えになることでしょう。時代とともに学校に求められる教育は変わっていくかもしれませんが、根底に流れている生徒への思いは変わらないと思います。

教師として「生徒のえくぼ探し」や「生徒が主役の学校」という品川女子学院の教育に携わりつつ、一人の人として成長していきたいと思っています。

天気がいい日の昼休み

 

品川女子学院 HP
1年まえ組 中等部情報

 

No.38 2/15更新

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