最近「子ども(生徒)が変わった」と言うことを、よく耳にします。子どもが変わったのは、当然「おとなが変わった」からでしょう。もちろん、おとなが変わったのは「社会が変わった」からに他ならないでしょう。
私たちは、世の中の変化を認識できているのでしょうか。変化は変化として感覚的に捉えられていても、確かな「時代認識」はそう簡単なものではありません。
多くの学校は、「時代認識」と「時代の先見性」のうえに立って創立されていると思います。その学校は今や私立・公立を問わず、学校改革花盛りです。
○○○○の葉を1枚見せられてこれ何だかわかりますか」と聞かれたら、あなたはすぐにその植物が何であるか答えられますか。
それでは○○○○が「キャベツ」だったらどうでしょうか。結球した1つの「キャベツ」は「キャベツ」と分かっても、1枚の葉っぱにされた「キャベツ」は何だか分からない人はいませんか。
逆に1枚にされた「キャベツ」の葉は「キャベツ」と分かっても、そこから1つの「キャベツ」を想像できますか、どうですか。「キャベツの葉1枚」から「まるごとのキャベツ」が見えてくる。そして、あなたは「キャベツ畑」の風景まで見えてくる人ですか。
現実を見せられても、少しも見えてこない人がいます。そんな人は、ものごとの本質など見抜けるわけもないのですが、もちろん『自分』も見えていないから唯我独尊となってしまいますし、その事にも気がづきません。だから「ハダカの王様」になってしまうのです。
ハダカの王様も教師はつとまると錯覚します。そこには恐い現実があります。
それでは、聖学院中学校を写真で紹介しましょう。


聖学院は間もなく創立百周年を迎えます。アメリカのミッショナリたちによる献身奉仕を継承し、第二次大戦中は迫害をも耐え抜いて「神を仰ぎ人に仕う」精神を貫き、今日では幼稚園から大学・大学院、そしてアメリカに聖学院アトランタ国際学校をもつまでに至りました。
1945年の敗戦を機に「日本国憲法」と「教育基本法」が制定公布され、「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」(憲法97条)の恩恵を日本国民も享受するに至りました。聖学院は、この二つの根本規範が奇しくも学院本来の教育目標と合致することを見いだし、その理想を実現することをもって学院の教育的使命としてきました。それは、「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において名誉ある地位を占めたい」という国民的願望を教育によって達成するためです。
21世紀に入り、国の内外を問わず多くの深刻が発生する中で、教育の重要性を誤ってはなりません。聖学院は過去百年の間守り続けてきた教育の基本精神を明らかにし、同時に現代の諸問題と取り組んで、いかによき未来を開拓すべきかを、過去三ヶ年に及ぶ聖学院教育会議で検討してまいりました。いまここにその成果をまとめ、聖学院教育憲章として宣言いたします。
[聖学院教育の根本目的]
聖学院は、日本国憲章とそれに基づいて、1947年制定された教育基本法を遵守し、それに示された理想を将来の日本に実現することをもって教育の根本目的とします。それが、日本国を国際社会に名誉ある地位へ至らしめる道であると信じるからです。
[聖学院教育の理念]
聖学院は、一人ひとりが神からかけがえのない賜物を与えられているという確信にもとづき、それぞれの固有な賜物を発見することを助け、個人の人格の完成へ導く教育をします。聖学院教育はナンバーワン教育ではなく、オンリーワン教育であり、そしてオンリー・ワン・フォー・アザーズ(他者のために生きる個人)の教育です。
[聖学院教職員の自己革新]
聖学院教職員はキリストの模範にしたがい「人々に最も良く仕える者こそが社会を導いていく」との確信のもとに、サーヴァント・リーダーシップをもって責任を果たすため自己革新に努めます。
以上ここに宣言いたします。
2002年11月14日制定 聖学院教育会議
