原子構造や物質量(モル)といった基本を1学期に学んだ後は、本格的に化学反応「酸・塩基の中和反応」「熱化学反応」「酸化還元反応」を学びます。
「中和反応」では、実験室にある指示薬(リトマス、フェノールフタレイン、B.T.Bなど)や、グレープジュース、赤キャベツ液(湯に赤キャベツをつけておくと色素がでてきます)を使って、いろいろな物質の液性を調べる実験をまずはじめに行います。枯葉を燃やしたもの、トイレ用洗剤、セッケンなど普段我々の周囲にあるものを調べますと、生徒も関心が大きくなるようです。
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「熱化学反応」では、化学反応においての熱の出入りを学ぶ単元なので、まずはじめにホカロンやヒヤロンを実際につくってみます。ホカロンは鉄が酸化されるときに出す「熱」で温かくなるのですが、実際につくるときには少量の食塩水、活性炭が必要になります。普段ホカロンを使っている私たちですが、まさか食塩が必要であるとは知らない生徒も多いようでした。
1年生が最後に学ぶ単元が「酸化・還元」です。これに関する実験は非常に多く、とても面白い実験が多いので、どの実験を実際に行うか悩みどころです。
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演示実験「火山の噴火」
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上の実験は「火山の噴火」という名前で演示実験しております。「火山」にみたてるために土など掘り起してきてそれらしくやっているのですが、何よりも炎が激しいので「お〜〜」という歓声が響きます。
私の一番のお気に入りの実験は、丸底フラスコに3種類の溶液を同量ずついれて、ゆっくり振っているだけで、色が次々と変化するのです。
はじめは薄い金色→だんだん濃い金色→次に紺色→透明→金色→紺色・・・・・
と変化していくのです。この色の変化は、だいたい7秒間で変化していきます。この反応を「振動反応」と呼んでいます。振動反応と言われる反応には、他にもたくさんありますが、色の変化が一番きれいなものがこの実験だと思っています。

2年生になり理系を選択した生徒は、2学期から有機化学を中心に学ぶので、実験も多くなってきます。有機化学実験もとても面白い実験が多いのですが、引火性がある物質を使うので私は少々神経を使います。
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シップの原料である「サリチル酸メチル」をつくりますと、校舎全体が「シップ臭く」なってしまうほどですが、構造式や化学反応式を覚えるだけでは面白くないですよね。
他には、染料を作って布を染める実験も行います。操作方法が、少々面倒なのですが50分間、フルに動いて生徒は3種類の染色を行います。
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染色された布
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生徒にとって実験だけですと、楽しいだけで終わるのですがそれではやはりいけません。
自分が出した結果から何が言えるのか、何が足りなかったか、を考えるためにも「実験レポート」「実験ノート」を作成することを義務づけています。
はじめは嫌がって書いていた生徒も、まとめ始めると「反応を考える」「どうしてこんな結果になったのか」など深く追求する者もでてきまして、成長が見られます。大学生が使うような本やネットでの情報をたくさん得てレポートを完成させてきます。こんなとき、実験の効果の大きさをとても感じます。本校は実験助手がおりませんので、準備、溶液の調整、あとかたづけなどもすべて私が行います。確かに忙しくてたいへんな面もありますが、実験に携わることがたまらなく大好きな私は、どこよりも実験室にいることがほっとする時間でもあるのです。
※毎年、小学生を対象に「オープンスクール」を実施しております。ここにおきましても実験を行っております。