中・高一貫教育の学校の中で、ついこの前まで小学生だった子と、これから大学生になろうとしている子が生活を共にしている。6年間で大きく成長する生徒たちの姿を見ていると最近「幼いなあ」と思うことが多くなった。もっと背伸びしても良いのになあと思いつつ、何が欠けているのか考えさせられる。家庭環境なのだろうか? 社会がそうなってきたのだろうか?
私の小さい頃は電車やバスの中でお菓子やパンを食べるのは、とっても恥ずかしいことだった。今若い世代はヘッチャラ。んんん、どこかおかしいぞ。大きなザックをどかんと床に置いて、バスの中で大声を張りあげる。これもまた、どこかおかしいぞ。子どもは真似しながら覚えていく。「まなび」=「まねび」の図式だ。でも真似する良いモデルは存在するのかなあ? 国会でのみっともない議員のヤジと怒号。混雑する道路の脇に散乱するコンビニの袋に入った運転手の捨てるゴミ・・・
カワハギ釣りは仕掛けの工夫が面白い。キラキラ目立つモノに興味を示す習性を利用した集寄と呼ばれる派手な飾りをつける釣り人もいる一方、シンプルな仕掛けでエサ盗り名人カワハギに挑戦する釣り人もいる。釣り方にもいくつものパターンがあり、釣り船の上ではお互い、どの仕掛けとどの釣り方がその日のカワハギにぴったり合うか、腕の見せどころである。その日の良きモデルと自分がなれれば最高、良いモデルを見つけて自分の釣りに取り込めれば大成功。でも、いつもそうはいかないのです。同じようにやっているのに全然竿が絞り込まれないことって良くあるんです。悩みますねえ、そういう時って。悩むとますます泥沼!! それを打破するには、悪いモデルを見つけるんです。そしてそれを真似しないようにするんです。この学習スタイルいろんなところに使えますよ。是非お試しください。結構自分の弱点克服につながりますから。
実はこれ、自己評価なんです。自分で自分を評価することを覚えると子どもは大きく成長します。さらに友だちどうしでお互いに評価しあう相互評価をするとさらに大きく成長します。自分を客観的に見る力がついてくるのです。成績という尺度で評価されることに慣れている子どもも、自らが評価することは未体験ゾーン。良いモデルと悪いモデルを見分ける力を知らず知らずのうちに身につけることになります。
「まえ組」の大切にしなければならないのは、この良いモデルを見つけるということにつきるかなあ? 少なくとも次のステップの事前学習をさせるのは避けたいですね。