金沢市と友好都市協定を締結~旧前田家本邸がとりもつ縁~

■協定書取り交わしの様子


金沢市内の大樋(おおひ)美術館で、目黒区と金沢市の友好都市協定の締結式が10月28日に行われました。

目黒区と金沢市は、旧加賀藩主前田家第16代当主利為(としなり)侯爵(1885~1942)が「旧前田家本邸」を昭和4年(1929年)に駒場に建設するなど、歴史的に深いつながりがあります。この「旧前田家本邸」では現在、和館で金沢市主催のかなざわ講座、洋館でパネル展やオーケストラ演奏会が行なわれるなど交流事業の場としても活用されています。

そして、平成25年の目黒石川県人会発足や、平成27年3月に北陸新幹線が金沢駅まで開業したことをきっかけに、両都市の友好の絆をさらに深めようと、両都市間の友好推進、魅力・活力にあふれたまちづくりを共に進めることを目的として、平成28年10月に覚書を締結、今回、友好都市協定の締結式が行われることとなりました。

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■協定締結記念に制作された茶碗への名入れの様子
左から目黒区長、金沢市長
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■濃茶による契りの儀式の様子

締結式では、前田家と縁のある裏千家のお茶をテーマに、婚姻に利用される「茶婚式」を模したしつらえにより行われました。濃茶による契りの儀式や、協定締結記念に制作された茶碗への名入れが行われました。

今後は、お茶や美術館など代表する金沢市の伝統文化芸術活動や、産業経済団体の交流、観光面、さらに住民同士や学校同士の交流に広げ、次世代に継承していくことを目標に活動をすすめていくということです。