開館15周年 歓喜の歌で祝う「めぐろで第九2017」

■歓喜の歌 合唱の様子


めぐろパーシモンホール大ホールで9月24日、「めぐろで第九2017」が開催されました。

「めぐろで第九」は合唱団を公募する参加型公演として、開館以来3年毎に実施されていて、多くの人に親しまれています。

今回は、めぐろパーシモンホールの開館15周年を記念して、世界中から注目を集める若き指揮者アンドレア・バッティストーニ氏率いる東京フィルハーモニー交響楽団及びオペラなどで著しい活躍を見せる実力派ソリストたちをむかえ、公募により結成された「めぐろで第九合唱団」と共に、歓喜の歌でめぐろパーシモンホール節目の年を飾りました。

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■指揮者アンドレア・バッティストーニ氏

「めぐろで第九合唱団」は、応募者380名の中から目黒区在住・在勤・在学者を優先して抽選で選ばれた約160名からなる合唱団で、これまで第九を何度も歌ったことのあるベテランから普段は歌を歌うこともあまりないという初心者まで、19歳から91歳までの幅広い年代の人で構成されていて、今回の開催にむけて5月から全17回(本番当日練習除く)に及ぶ練習を重ねてきました。

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■アンドレア・バッティストーニ氏の情熱的な指揮の様子
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満員のホールの中、ベートーヴェン劇音楽「エグモント」序曲の演奏で華やかな幕開けをむかえ、ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調(合唱付き)の演奏では、バッティストーニ氏の指揮のもと東京フィルハーモニー交響楽団の演奏も徐々に熱を帯びていき、クライマックスでは、ソリストと公募合唱団による合唱(歓喜の歌)が披露され、会場は約160名からなる重厚感のある歌声で満たされると、情熱的な指揮のもと歌われる渾身の合唱に来場者は聴き入り、演奏終了後は惜しみない拍手が送られました。

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■ソリストと公募合唱団による合唱(歓喜の歌) 披露の様子
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■公演終了後の様子

公演終了後、夫婦で鑑賞に来ていた人は、今回の演奏について、「過去に別の催しの第九合唱団に参加したことがあり、過去の経験をオーバーラップさせながら見ていました。区民の方も参加しているということでしたがとても上手でした。また、指揮者の方も情熱的で良かったです。」と語ってくれました。別の女性来場者は、「第九はよく聴きますが、こんなに良い第九は初めてでした。公募合唱団も上手でした。会場も聴いているうちにひとつになっていくような雰囲気があり、もっと聴いていたかったです。機会があったら今後自分も参加したいと思います。」と語ってくれました。

今回、「めぐろで第九合唱団」として参加していた男性は、「東京フィルハーモニー交響楽団の演奏と一緒に歌えて、とても気持ちが良かったです。バッティストーニさんの指揮する顔を見ているうちにこちらも感情を込めて歌っていました。毎回3時間程度の練習をしてきて大変でしたが、しっかり歌えたと思います。」と語ってくれました。

また、別の男性参加者も「バッティストーニさんの指揮が素晴らしかったです。聞き手としてもこんな第九は聴いたことがなく、心が震えました。そんな舞台に立てたことを幸運に思います。練習2回目で本番のマエストロ(バッティストーニ氏)がいらっしゃって、これはいいものができるなと思っていましたが本番は思っていたよりもさらに良いものができたと思います。次回の第九にもぜひ応募したいです。」と語っていました。