大盛況!『目黒のさんま祭』

■香ばしく焼かれたさんまを手に笑顔でポーズ


9月17日、第41回目黒区民まつり(愛称:目黒のSUNまつり)が、「~広げよう出会いの広場~」をテーマに、田道広場公園、目黒区民センター、田道小学校で開催されました。

この「めぐろ区民まつり」は、「目黒のさんま祭」、「ふるさと物産展」、「おまつり広場」、「子ども広場」の4つの催しからなる祭で、落語「目黒のさんま」にちなんだ「目黒のさんま祭」は、気仙沼漁港で水揚げされたばかりのさんまを炭火焼にして無料で振舞うことから、毎年多くの人が来場する人気のイベントとなっています。

22回目となる今年は、さんまの不漁のため、祭の開催が危ぶまれましたが、目黒のさんま祭気仙沼実行委員会の尽力により、昨年に気仙沼港で水揚げされた「解凍さんま」を振る舞うこととなり、当日、無事に約5,000尾のさんまが用意されることとなりました。

台風の影響により、時折激しい雨が降る状況にも関わらず、開始前から会場周辺には長蛇の列ができ、引換整理用のカラフルなリストバンドが配られた来場者は会場内への案内を心待ちにしている様子。

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■さんま引換整理用リストバンドを求めて長蛇の列が

開会式では青木英二目黒区長から、「この台風を吹き飛ばすような熱気あふれる区民まつりになることを、心から期待します。」と挨拶が行われ、その後は、気仙沼から駆けつけたさんま焼き隊により、大漁祝い歌「どや節」が披露され、威勢のいい歌声に会場は一層祭らしい雰囲気に包まれました。

脂のたっぷりとのったさんまが炭火の炉に並べられ、一直線に伸びた炉から煙が立ちあがると、ことしも目黒のさんま祭が始まったという空気が会場に流れ、順番待ちの列からは「煙が見え始めた!早く食べたいね。」などの声が聞こえていました。

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■気仙沼から駆けつけたさんま焼き隊による、大漁祝い歌「どや節」
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■さんまを炭火で焼き上げる様子

その後、香ばしく焼かれたさんまは、大分県臼杵市産のカボスや気仙沼産の大根おろしが添えられ、来場者の手へと渡されていくと、絶妙な焼き加減のさんまを手にした来場者の顔からは笑顔がこぼれ、列の先頭で朝4時から待っていたという男性は、「雨の中でも楽しみだから待っているので全然苦にならなかったです。解凍だと聞きましたがさんまの味はおいしかったです。今日はさんまのほかに、つみれ汁、それから落語なども見たいと思っています。」と嬉しそうに語ってくれました。

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■さんまを手にポーズ!

大田区と横浜市からきたという女性2組は、「朝7時過ぎから並びました。解凍ということでしたが、去年と変わらずおいしいです。」と話してくれました。

さんま祭りの会場の隣では、ふるさと物産展が行われ、友好都市である宮城県角田市や気仙沼市をはじめ、さんま祭りにカボスを提供している大分県など、全国各地の名産品が販売されました。

来場者は地ビールに舌鼓を打ったり、普段なかなか味わえないさんまのすり身汁などのご当地グルメや、とれたての野菜をお土産に購入したりと思い思いに物産展を楽しんでいました。

区民センターホールでは、柳家小さんによる落語「目黒のさんま」が行われ、最後のオチでは、柳家小さんの音頭により、「やっぱり、さんまは目黒にかぎる」を会場全体で唱和し締めくくられました。

また、野外ステージにおいても、バンド演奏やチアリーディングなどが行われ、年齢を問わず多くの人を楽しませていました。そのほか、田道小学校で行われた子ども広場では、落書きハウスやダンボールで作った巨大迷路など子どもが楽しめる催しが用意され、家族連れを中心に多くの人で賑わっていました。