世田谷区でブドウもぎとり開園

■ブドウのもぎとりの様子


世田谷区等々力8丁目にある鈴木ブドウ園など8か所のブドウ園が、8月19日、開園しました。

「ブドウもぎとり」開園前の午前8時30分頃には、多くの親子連れや地域の人たちが園の前に列をつくり、今か今かと開園を待っている状況で、早い人は、午前4時30分には到着していたというほどの人気ぶり。開園当日にぶどうがなくなってしまう園もあるほど、毎年どの園も大盛況です。

開園すると、園内に漂うブドウの甘い香りに待ちきれない様子の親子連れなどが園内に散り、子どもたちは「大きなぶどうがいっぱいある!」などと喜びながら、大きく実ったブドウの粒の色をじっくりと観察し、もぎとるブドウを選んでいきました。

鈴木ブドウ園でもぎとりができるブドウは、高尾(たかお)、藤稔(ふじみのり)、ピオーネなど。

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来園した子どもは、ブドウの太い茎に苦戦しながらもうまくハサミでもぎとると「あっちのブドウも採ろうよ!」と大喜び。家族で来園した人は「毎年来ており、いつもこの時期を楽しみにしています。おいしいブドウが採れるので子どもたちも喜んでいます」と話してくれました。

初めて来園した人や区外から来た人も多く、たくさんのブドウを笑顔で持ち帰っていました。

園主の鈴木さんは、「今年は雨の日が続き、また昨年は若干の虫害もあったため心配していたが、対策が上手くいったのか今年は去年の2~3割増しで実り方がよかった。来園者からも『今年のブドウも粒が大きく、甘いね』と好評だ。」と話してくれました。

この「ブドウもぎとり」は、世田谷ブドウ研究会が開催しています。この研究会は、世田谷でブドウの栽培をしていた農家6軒が栽培技術の研究などに取り組もうと昭和60年に発足。現在の会員数は、世田谷区11園(うち1園は加工用のみの栽培)、目黒区2園となっています。

23区内で一味違う新鮮で良質なブドウを提供するため、ブドウ栽培技術に関する研修や視察などの取り組みを積極的に行っています

9月2日(土)には「せたがやそだち」のブドウを使ったジャムづくりが体験できるイベントを開催する予定で、「ブドウもぎとり」に参加した区内在住の中学生までの親子が参加の対象となっています。

また、9月上旬まで、会員の園での「ブドウもぎとり」風景をテーマにフォトコンテストを開催中で、入選作品は来年の開園ポスターに使われるそうです。

イベントの詳細および、各園でもぎとりができるブドウの種類やブドウ園の場所などの詳細は、世田谷ブドウ研究会のホームページを参照。
「ブドウもぎとり」はブドウがなくなり次第終了となります。

 

「ブドウもぎとり」に関する問合せは
せたがやコール ℡03-5432-3333
(午前8時~午後9時 年中無休)