沖縄の小さな記者たちが世田谷区を取材!

■議場の議員席で豆記者が質問する様子


沖縄県の小・中学生50人が日本各地で取材活動を行う「沖縄県豆記者団」が、8月1日、長年交流している世田谷区役所を訪れ、世田谷区や区政について様々な質問をするなどの取材活動が行われました。

沖縄県豆記者交歓事業は、沖縄と各地の青少年の相互理解と友情の輪を広げることを目的に昭和37年から毎年行われている活動で、今回で56回目を迎えます。

日本各地で、豆記者として取材活動を行い、社会に対する視野を広げ、思いやりや心の豊かさを育むことを目的としていて、これまでに参加した豆記者は、延べ8,800名を数えます。

もともと沖縄と本土との相互理解を図りたいという思いから、当時の世田谷区立中学校の教師の呼びかけで、世田谷区を中心とした都内の中学生が沖縄を訪問したことがきっかけとなっています。

その後、全国レベルに広がりをみせましたが、世田谷区には毎年「沖縄県豆記者団」が訪れています。

当日の午前中に、豆記者たちは世田谷区役所を訪れ、保坂展人区長と教育委員会の堀教育長を表敬訪問し、あいさつの後さっそく質疑応答などの取材活動が行われました。

DSC_0056
■保坂展人区長、教育委員会の堀教育長 表敬訪問の様子
DSC_0038
■質疑応答などの取材活動の様子

保坂区長からは、「豆記者団の活動は50年以上も続き、毎回世田谷区を訪問していただいて大変歓迎します。豆記者だった先輩方の仲には、実際に新聞記者になった方もいると聞いています。東京に来て、世田谷区に来て、今まで会ったことない人や物や光景に出会ったということをぜひ人生の栄養にしてください。ようこそ世田谷に。歓迎いたします。」と挨拶が送られました。

豆記者たちからの質問では、「待機児童が多くの自治体で問題になっていますが、世田谷区では待機児童解消に向けてどうような取り組みを行っていますか」「世田谷区は人口が多い中でごみはどうしていますか」といった質問の声が挙がりました。

区議会では、上島よしもり議長を表敬訪問し、通常区議会議員が使う議場の議員席に座って、少し緊張した面持ちでの取材が行われました。

豆記者たちからの質問では、「世田谷区では犯罪防止のために何をおこなっていますか。」「世田谷区では子どものどのような課題がありますか、またどのような対応をしていますか」などが上がり、議長や副議長の説明を聴きながら熱心にメモを取っていました。

今回の沖縄県豆記者団の取材の成果は、12月頃、主催者側より「沖縄県豆記者新聞集」としてまとめられる予定だということです。