パラリンピアンを迎えて車椅子バスケットボールを体験

■生徒たちからの質問に答える宮島選手


目黒区立烏森(からすもり)小学校で、北京・ロンドン・リオパラリンピック(車椅子バスケットボール)に出場した宮島徹也選手を迎えて、講演会と実技体験・交流が6月16日に行われました。

この「夢・未来」プロジェクトは、「自分にチャレンジ」プログラムとして、パラリンピック競技等の障害者スポーツへの興味・関心の向上や、障害のある人への理解を深めることをねらいとして実施されました。

宮島選手による講演会は、6年生43人を対象に行われ、「足を切断した時は毎日泣いてすごく落ち込んでいたが、それを乗り越えられたのは車椅子バスケットボールの存在を知り、日本代表になるという夢を持つことができたから。今の夢は東京2020パラリンピック競技大会の代表選手になること。」「みんなも大好きだと思えることや夢中になれることを見つけてほしい。」と、夢や目標を持つことの素晴らしさについて語っていました。

講演会後は、2人の児童が代表で競技用車椅子を体験。初めての競技用車椅子の扱いに苦戦しながらも興味深げに操作し「すごいよ」と声を掛け合っていました。

また、パイプ椅子をゴール前に設置して足を浮かせた状態でのシュートを全員で行うと、「入らない!難しい!」などの声があちこちから上がり、足で踏ん張れないことがどのように運動に影響するのかを体感している様子が見られました。

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■児童たちとのシュート対決で笑顔を見せる宮島選手

その後行われた宮島選手VS生徒選抜チームでのシュート対決では、観戦している児童たちは元気な声援を両チームに送り、最後の質疑応答では「うまくなるコツは?倒れたらどうするの?」、「東京パラリンピックでの目標は?」などの声が次々に上がり、児童たちはパラリンピアンと交流し、楽しみながら車椅子バスケットボールへの理解を深めていました。

<「夢・未来」プロジェクトとは>
東京都教育委員会及び生活文化局による取組み。「幼児・児童・生徒が、オリンピアンやパラリンピアン等との直接交流により、オリンピック・パラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲を培い、進んで平和な社会や共生社会の実現に貢献できるようにする。」ことを目的としてます。