世田谷区と東京消防庁が合同総合水防訓練

■車両に閉じ込められた人たちを救助する訓練の様子


都立駒沢オリンピック公園で、集中豪雨や台風などが発生する時期を前に、大雨などによる水の被害から、区民の命を守ることを目的として、「平成29年度 世田谷区・第三消防方面合同水防訓練」が6 月10日に行われました。

この合同水防訓練は、世田谷区、東京消防庁、消防団、町会・自治会など約500人が参加して実施されました。

今回は、「活発化した前線に伴う集中豪雨により、世田谷区内の各地で、道路冠水や家屋への浸水の危険が発生している。」との想定で、水防訓練が開始されました。

住宅や地下車庫への浸水を防止し排水活動を行う「都市型水防工法」では、マンホールや側溝から溢れ流れてくる雨水に対し、町会・自治会の方や消防ボランティア、消防庁の職員等が力を合わせて、土のうのほか、ポリバケツやポリタンクといった一般家庭にあるものをレジャーシートで包んで水を食い止めるなど、様々な道具を使用し浸水防止が行われました。

大学生や消防職員が協力して土のうを作成
■大学生や消防職員が協力して土のうを作ります
土のう積み訓練
■土のう積み訓練の様子

また、水害時に車両に閉じ込められた人の救助訓練を実施するなど、あらゆる場面を想定した訓練が行われました。

駒沢公園を散歩中に訓練を見学した男性は、「自宅が低い土地にあるので、大雨の時など不安がある。ブルーシートなどの身近なもので浸水防止に備える方法を自分の目で見てみて、とても参考になった。」と話してくれました。

防災訓練を体験する親子
■防災訓練を体験するブースも!親子で体験中

今後も懸念される都市型水害の被害に対して、自助・共助・公助の精神に基づいて住民参加型訓練を行い、検証していくことで、災害に対する意識向上が求められています。