第1回「認知症を語ろう」ミーティング開催

■グループに分かれた語り合い様子


目黒区総合庁舎で、5月28日、第1回めぐろ「認知症を語ろう」ミーティングが開催されました。

このイベントは、目黒認知症家族会「たけのこ」の主催で、認知症について正しく理解し、本人、家族だけでなく支援者の輪を広げていくことが目的とされています。昨年まで、年1回で開催していたイベント「たけのこ広場」の内容を見直し、「NPO法人Dカフェまちづくりネット」や「目黒区介護事業者連絡会」と協力、さらに充実した内容にリニューアルして開催されました。

当日は、区内外から約100名が来場し、介護事業所や地域包括支援センターなどの多くが参加しました。

第1部では、井藤佳恵(いとう かえ)氏(都立松沢病院社会復帰支援室長)を講師に迎え、フォーラム「認知症とどう向き合うか」が開催されました。井藤氏は「認知症になったという診断も大事だが、徒歩圏内にすぐに相談・受診できるかかりつけ医を持つことも大事」「介護する家族が健康であるためにも、サービスの利用は必要」など、患者自身の戸惑いや家族に寄り添いわかりやすく話していました。

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■フォーラムで講演をする井藤佳恵氏

第2部は参加者がグループに分かれ語り合いが開催されました。
参加者は自身が経験したこと、これから高齢になる親族の心配などを語り合いました。グループには地域包括支援センターや介護事業者の職員が入り、参加者の悩みを傾聴してアドバイスを送る姿も見られました。

別の会場では「ミニデイ」体験やDカフェ(認知症カフェ)が実施されました。認知症の人が体験している間に、介護者がフォーラムの参加や相談ができるように工夫されています。

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■認知症カフェ 体操をする様子
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■相談ブースの様子

今回のイベント開催にあたり、主催者「たけのこ」の竹内弘道氏は「みんなで認知症に取り組もう、というテーマで開催している。今介護している人、これからの人、医者やケアマネージャーも1つのテーブルで話をする機会としてほしい。サービスを提供する、されるというものではなく、みんなが対等な関係でいることが双方にとっていいのではないかと思う」と話してくれました。

目黒区認知症家族会「たけのこ」は平成10年から自主活動を続けている認知症の家族会。毎月2回、認知症の方が参加する「ミニデイ」と介護者の「交流会や勉強会」を組み合わせた定例会の開催などユニークな活動を続けています。