タケノコ復活プロジェクト!~児童がタケノコ堀り体験~

■様々の大きさのタケノコが採れました


昔からの竹林が残る目黒区立すずめのお宿緑地公園で、4月27日、大岡山小学校の6年生(3クラス86名)によるタケノコ堀り体験が行われました。

目黒のタケノコ栽培の最盛期は大正時代。「太く、柔らかく、おいしい」と三拍子そろった「目黒のタケノコ」は、目黒式といわれる独特の栽培法によるものであったそうです。目黒式は、地下茎を掘り起こして、深く掘った溝に埋め直し堆肥などを施す方法のことで、この栽培方法は、目黒の土質にあっていたそうです。

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■昔ながらの竹林が残るすずめのお宿緑地公園

今回の体験学習は、平成26年に大岡山小学校5年生の総合的な学習の時間で「目黒式タケノコ栽培法」を学習し、今も竹林が残るすずめのお宿緑地公園でタケノコについて学習したいと考えられ実現したもの。

児童らが青木英二目黒区長あてに手紙で要望し、これを受けてみどりと公園課がサポートすることとなりました。

学習の初めに、みどりと公園課職員から、「竹林は地下茎で結ばれた一つのいきものです。また、土の中にはたくさんの生き物がいて、これらが竹林を支えています。」などの説明を受け、続いて、同園の維持管理を行っている碑文谷土木公園事務所の職員から、「タケノコの穂先を観察すると掘るべき場所がわかります。掘り進めていくと赤い茎が見えてくるので、そこから掘り起こします。」と、タケノコ堀りのアドバイスを受けました。

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児童たちは竹林の中に入ると、普段は体験できない笹の葉が堆積したフカフカの土の感触を楽しみながら、育ちすぎていない柔らかそうなタケノコを必死に探していました。

土の中から少しだけ顔をのぞかせたタケノコを見つけると、職員から教わりながらスコップやショベルで掘り進め、最後は細長いクワを使い、見事にタケノコを掘り出しました。

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掘り出した児童は「タケノコ堀りは初めてで、地下茎が思ったより固く、けっこう難しかったです。」と感想を話してくれました。

現在、すずめのお宿緑地公園のタケノコは「目黒式タケノコ栽培法」によるものではないことから、今後もこうした学習を継続していき、いつかは「目黒のタケノコ復活」を目指していくということです。