東京2020大会に向け~アメリカ大使館と連携したホストタウンの取り組み

■アメリカンフットボール選手のケビン・ジャクソン氏にアドバイスを受けている様子


世田谷区は、東京2020大会で、馬術競技の開催地となっていることやアメリカ選手団のキャンプ実施も決定しています。また、アメリカ合衆国のホストタウンにも登録されています。

東京2020大会の成功を目指すため、区民とともに気運を高めていく取組みが求められている中で、大会を身近に感じてもらおうと、 アメリカ合衆国大使館の協力のもと、区立中学生とのスポーツ交流事業が開催されました。

元メジャーリーガーの岩村明憲氏や、女子ソフトボールアメリカ代表のナターシャ・ワトリー氏、女子ソフトボール日本代表の山根佐由里氏、アメリカンフットボール選手のケビン・ジャクソン氏が区立世田谷中学校を訪れました。

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■女子ソフトボールアメリカ代表のナターシャ・ワトリー氏との交流の様子

第1部では、2年生の生徒約170人を対象にそれぞれの選手の競技を通じた交流が行われ、一流選手の経験を交えた具体的なアドバイスを生徒たちは真剣な眼差しで聞いていました。その後、生徒たちが各選手に挑戦する時間が設けられ、打席に立った岩村選手に投球したり、山根投手の球を打ち返したりする場面では、大きな歓声があがりました。

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■生徒たちが選手に挑戦 投球する様子

第2部は、全校生徒が体育館に集まり、「日米のトップアスリート達に聞く『国際的な経験から学んだこと』」というテーマでの講演会が行われました。山根氏は、ソフトボールでの海外経験として、「試合時間や球場などにおいて、日本では考えられないような環境で試合をすることもあった。しかしどのような状況であっても、自分を信じて対応することが大事だ」と話しました。
また、「アスリートとして、失敗から得た経験は何か」という質問に、ケビン・ジャクソン氏は「失敗は必ずしも悪いことだけではなく、そこから何かを学んで成長し続けることが重要だ。」と語りました。

講演会後には、「大事な場面で結果を出すためにはどうすればいいか。」「自分たちのチームよりも強い相手に勝つためには何が必要か。」といった質問が出るなど、生徒たちにとっても貴重な機会となりました。

世田谷区では、今後も区民と選手等がふれあう機会などを通して、オリンピック・パラリンピックを身近に感じてもらえるよう気運の醸成に努めていくということです。