ペーター佐藤のギャラリーで、若手イラストレーターを表彰!『2016年度受賞者展』

■伊藤桂司(いとう けいじ)賞を受賞した『あいざわりさ子』氏による作品が『2016年度受賞者展』のメインデザイン


渋谷区神宮前にある『PETER’S Shop and Gallery』(ペーターズショップアンドギャラリー)は、イラストレーターのペーター佐藤さんが1986年にオープンしたギャラリーです。

1階はペーター佐藤さんの画集やカード・ポスターなどを販売をしていて、2階はギャラリーとなっています。

人物を多く描いたペーター佐藤さんにちなんで、毎年6月、人物をテーマにしたイラストレーションのコンペが開催されています。このコンペはイラストレーターの発掘とともにその作品をギャラリーで紹介することを目的としたものです。

2016年の6月には、応募者342人、作品総点数1057点があつまりました。
審査員は、アートディレクターやグラフィックデザイナーなどで活躍する4人。応募作品の中から4人の審査員により、上位3名ずつ計12名が選出されました。

2月3日からは、その12名の受賞作品を展示した『2016年度受賞者展』が開催されます。

審査員賞に選ばれた4名の作品はこちら。

ペーターズ2
■伊藤桂司賞 あいざわりさ子
【評】見る側を混乱させる“狂気”とハッピーな気分に導く“祝祭性”が同居していて、なんとも不思議な魅力があります。新しいサイケデリックとでも言ったらいいのかな。きわどいファンシー具合も曲者の証拠。

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■鈴木成一(すずき せいいち)賞 坂内 拓(ばんない たく)
【評】主観や主張といった表現からすこし離れた、俯瞰するような、眺めるような視線が新鮮です。それは、いまをいきる人々の他者性が見る側にとっての想像の余地としてあって、たいへん物語を感じさせます。

1
■中谷日出(なかや ひで)賞 船津 真琴(ふなつ まこと)
【評】穏やかな日常への憧憬 かつて過ごした時代や時間を懐かしく思いつつ、今目の前にある情景をダブらせているような空気感が、今まで感じたことのない人々の日常を描いているかのようですね。絵を観ているようでない、でも日常では感じ得ない臨場感が気持ちよいのです。

ペーターズ3
■宮古美智代(みやこ みちよ)賞 福永愛実(ふくなが まなみ)
【評】1次選考の時から、目の印象が強く残りまた色使いが素晴らしいなと思う作品で選ばずにはいられませんでした。絵本の表紙のようで、どんな話が始まるのだろうか?と続きの絵が見たくなりました。

ギャラリー会場には、ここで紹介した作品のほか、8名の受賞作品が展示されます。
審査員賞に選ばれた4名が受賞後に描き下ろした作品の展示も行われます。

作者、それぞれの『人』を間近で感じに会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ペーターズギャラリー・コンペティション
『2016年度受賞者展』
2月3日(金)~2月15日(水)12:00~19:00
PETER`S Shop and Gallery
※木曜定休
※入場無料