治しつづけて20年!大切なおもちゃを『治療』おもちゃ病院

12月15日、世田谷区立若林児童館の「おもちゃ病院」に、「治療」が必要なおもちゃを持参した人たちが来院し、4人のドクターが診察にあたりました。

この日「治療」に持ち込まれたおもちゃは、オルゴール、パソコン型ゲーム、プラスチック製の機関車、木製の小物入れなど合計8点で、長い間、大切に使われてきたものがほとんど。

治療するドクターは、「このくらいの故障ならすぐに直りますよ。任せてください。」と言い、手際よくおもちゃの治療にあたりました。

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おもちゃを「治療」するのは、「日本おもちゃ病院協会」に所属する「おもちゃドクター」たち、無償のボランティアです。
預かったおもちゃを手分けして修理し、部品がない場合には、自前の部品等を使用します。
その日のうちに、修理できない場合には、持ち帰って「入院」させ、後日、児童館に送りかえされます。

おもちゃによっては、部品が欠落していたり、複雑な電子部品を使っていたりするため、ここでは修理できない場合は、メーカー修理などが案内されます。

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この日、おもちゃを持ち込んだ親子は、「治療」のおかげで、目の前のおもちゃが元気に動き出すと、子どもは、喜びながら「ありがとう!」とドクターにお礼を伝え、ドクターもそれに応えてうれしそうにほほえむ姿が見られました。母親は、「子どものお気に入りのおもちゃだったのでとても助かった。もう直らないかと思っていたが、お願いしてよかった。」と話していました。

「おもちゃドクター」たちが所属する「日本おもちゃ病院協会」は、1996年に設立された民間の組織で、現在約1,370人のドクターがボランティアとして所属し、全国各地で活動しています。

長年の経験や専門技術を活かして、壊れたおもちゃに新しい生命を与えることに価値を見出し、子どもたちからの「ありがとう」を生きがいにしたいと、おもちゃドクター養成講座を受けたシニア世代の方々が中心となって活動しています。

この若林児童館の「おもちゃ病院」は、次回は平成29年2月16日(木)を予定しているとのことです。