自分の手で収穫しよう!都市農地の自然のめぐみを体験

11月23日、目黒区と世田谷区、JA世田谷目黒が連携して行う『農とふれあう収穫体験』が、世田谷区用賀にあるタカハシファームで開催されました。

このイベントは、区民に普段なかなか体験できない都市農地の持つ土と自然のめぐみを感じてもらおうと行われているもので、この日は20組65名の世田谷区民が参加しました。

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今回収穫した農産物は、大根などの秋野菜4種類。
園主の髙橋弘幸さんから、「今日はぜひ、親子で収穫体験を楽しんでいただきたいと思います。」と、挨拶があり、その後、参加者は畑の中に足を運び収穫体験を楽しみました。

参加した親子は、自ら収穫した農産物を抱えながら「自分の手で野菜を収穫できる機会はめったにないので、子どもに貴重な体験をさせることができてよかった。」と笑顔で語っていました。

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現在、都市における農地は、新鮮な農産物を供給するだけでなく、地域に潤いのある景観を与えるほか、子どもたちへの食育学習の場の提供や災害時の防災空間になるなど、多面的な機能を果たしていて、市街化が進む都市部の中でその価値が見直されつつあります。

世田谷区内の農地面積は94.02ヘクタール(平成27年8月1日現在)と、23区内では練馬区に次ぐ2番目の規模。
しかし、固定資産税や相続税などの負担や農地周辺の宅地化、農業従事者の高齢化等の原因により、農地は減少を続けています。
世田谷区では、農地の減少傾向を少しでも食い止める機会になればと、隣接する自治体や地域のJAと連携し、都市農地保全に対する区民の理解を深めることを目標に協働事業を開催しています。