~安全を第一に~ 避難訓練コンサート

10月8日、めぐろパーシモンホール大ホールで、避難訓練コンサートが開催されました。

今回で5回目を迎える「めぐろパーシモンホール避難訓練コンサート」は、5年半前に発生した東日本大震災をきっかけに、公共ホールとして災害等の非常事態が起きた際、多くの来場者をいかに安全に、素早く避難誘導していくか、ということを目的に実施されています。

今回は、パーシモンホールに爆発物が仕掛けられ、演奏中に小規模な爆発があった、という想定で実施されました。

p01

警視庁音楽隊による行進曲「ジャスト・ライダー」の演奏と、警視庁音楽隊カラーガードによるフラッグ演技で華やかな幕開けとなったコンサートは、曲の解説などを織り交ぜながら進行され、3曲目の「365日の紙飛行機」の途中、めぐろパーシモンホールのスタッフから「めぐろパーシモンホールに爆発物が仕掛けたとの通報があり、現在、警察署により対応が行われています。係員が誘導しますので、落ち着いて避難してください」とのアナウンスが入りました。
観客らの避難がはじまると、途中ステージ上で小規模な爆発音と煙が立ち上がりましたが、係員の誘導によって500人の観客は整然、かつ、速やかに館外に避難しました。

訓練後の講評で、碑文谷警察署の湯田(ゆだ)警備課長は、「小さなお子さんが大勢いる中で、皆さん落ち着いて避難できたことに安心しました。こうした訓練を行うことは、いざという時に役立つことになります。爆弾やテロというと、どこか外国の話のように思われるかもしれませんが、日本でも平成7年に地下鉄サリン事件というテロが発生しました。普段見かけないものや不審なものを見かけた時の心構えは【踏むな、触るな、蹴飛ばすな、嗅ぐな】です。不審なものを見かけたら、必ず警察に通報してください。」と述べました。

p04

500人の観客は、途中の避難訓練と講評を挟みながら、全10曲のコンサートを楽しみ、また、コンサート終了後には、目黒区に本社を構えるサクマ製菓株式会社と目黒区防災課の協力で、キャンディーと備蓄用ビスケットの無料配布も行われました。