図書館の壁に美大生がアート

世田谷区立奥沢図書館では、古くなった館内を明るく彩ろうと多摩美術大学3年生川嶋加奈子さんがアート作品を描きました。

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奥沢図書館は昭和48年にオープンし、以後43年にわたり地域の図書館として区民に親しまれていますが、経年による施設の傷みも所々に現れています。
こうしたことから、“図書館を訪れた方が少しでも楽しんでいただければ”と、利用者の目に触れる位置にあるシャッター部分(縦2m×横4m)に絵を描いては、との話が持ち上がり、、世田谷区内にキャンパスを構える多摩美術大学に打診したところ快諾を得て、同大美術学部統合デザイン学科3年の川嶋さんが8月17日から制作を開始していました。

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図書館では川嶋さんに自由に制作してもらうため、特にイメージを伝えていませんでしたが、川嶋さんは「暗い印象のあった図書館を明るいピンク色と抜けるような青を使用して空間の広がりを描きたい」と制作に着手し、6日間に渡る作業を終えて、9月10月に完成させました。
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川嶋さんは作品を通じて「見る人が自由に想像して、自分の世界を作ってくれたら嬉しい。」とお花畑の池と、窓のついた雲が描かれるなど日常ではあまりないような景色が描かれた作品を前に想いを語りました。

ご自身も図書館で読んだ本や図書館での経験がこれまでの制作活動に影響していると話し、「図書館を利用する子どもたちの豊かな想像力と未来に影響することを期待したい。」と作品に込めた想いを口にしました。

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■世田谷区立奥沢図書館
世田谷区奥沢3-47-8(奥沢駅 徒歩1分)
03-3720-2096